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国内テニス

「目指すは世界!」リポビタン国際ジュニアin久留米、遊川大和と早坂来麗愛がITF初優勝<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.03.16

久留米大会のファイナリストたち。写真左から、鈴木、遊川、大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子氏、早坂、市岡。写真:ヨネックス(C)

久留米大会のファイナリストたち。写真左から、鈴木、遊川、大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子氏、早坂、市岡。写真:ヨネックス(C)

 日本テニス界の未来を担うであろう若き原石たちが、久留米を舞台に新たな輝きを放った。

 ジュニア選手が世界に出ていくためには必要なITF(国際テニス連盟)ポイントを獲得できる環境を増やしたい。そんな思いから生まれた大会の一つである「リポビタン国際ジュニア in 久留米 Supported by KIMIKO DATE×YONEX PROJECT」が、3月6日~12日に福岡県・久留米総合スポーツセンターで開催された。

 今年で2年目を迎えた本大会。シングルスの頂点に立ったのは、男子が遊川大和(関西高校)、女子は早坂来麗愛(ウイニングショット)。遊川は決勝で鈴木琉斗(テニスクラブ コスパ かわち)を6-4,6-3のストレートで破り、早坂は第1シードの市岡梓奈(グリーンテニスプラザ)を6-1、6-2で振り切り戴冠を果たした。遊川と早坂はこれがITF初優勝である。

 遊川は、「ITF初の決勝の舞台で、まずは楽しんでやりたいと思って臨み、結果的に勝てて良かったです。我慢のテニスを心がけていたのですが、第1セットを取れたことで、より攻撃的に戦うことができました」とコメント。優勝した瞬間は「うれしさが込み上げてきました」と言いつつも、「まだこの大会は通過点なので、この先の一歩を踏み出すためのいい優勝でした」と、すでに先を見据える。

 一方女子優勝の早坂は市岡との対戦成績が0勝5敗。それを踏まえ「これまで何度も対戦してきたのですが、自分から打ちすぎて負けてしまうことが多くありました。今回は少し打つのを抑えて、冷静に判断しながらプレーするようにしました」と勝因を明かす。そしてこの初優勝を自信に「今後は、グレードの高い大会にも、もっと挑戦していきたいです」と意欲を見せた。
 

 男子ダブルスは、第1シードの木村一翔/島笙太(関西高校)が、ノーシードで上がってきた遊川大和/土海悠太(境港ジュニア/関西高校)を6-2、3-6、 [10-4]で下して優勝。4月に入学する土海も含め、4人全員が関西高校という顔合わせとなった。

 女子ダブルス決勝は、第2シードの稲場らん/森下結葵(あじさいMTCアカデミー/三重GTC)が6-4、6-7,[10-5]の接戦の末に荒川愛子・後藤七心(ラボキッズジュニア/城南学園)を破りタイトルを手にした。

 大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子氏は「ジュニアグランドスラム(ジュニアの四大大会)を目指すことにおいて、ここをきっかけにしてほしいと思って作った大会ですが、少しずつその認識が高まってきつつあることを感じています。ここで自分の置かれているテニスを再認識して、ジュニア自身が大会に出ることや、その意味を自分ごとと捉え、意識を高めながら、色々なことを吸収して行ってほしいと思っています」と、2年目を迎えた大会に手応えを感じている様子だった。

構成●スマッシュ編集部

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