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国内テニス

「目標は四大大会優勝」17 歳石井さやかがプロテニス転向を発表!元プロ野球選手の父琢朗氏は「サポートしていきたい」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.03.20

17歳でプロテニス選手転向を発表した石井さやかと父親で元プロ野球選手の琢朗氏。写真:THE DIGEST写真部

17歳でプロテニス選手転向を発表した石井さやかと父親で元プロ野球選手の琢朗氏。写真:THE DIGEST写真部

 ジュニアの石井さやか(17歳)が3月20日に横浜市内で会見を開き、21日付けでプロ転向及び株式会社ユニバレオと所属契約を締結したと発表した。

 石井は5歳でテニスを始め、9歳の時に初めて観戦したウインブルドンがきっかけでプロを目指すことを決意。国内では全日本ジュニアテニス選手権、全国選抜ジュニアテニス選手権、MUFG全国ジュニアテニストーナメントなどの全国大会でタイトルを獲得し、ITFのジュニア大会や16歳以下の国別対抗戦でも活躍した。

 さらに2022年は、国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」の日本代表メンバーに初選出されるなど、期待のホープとして注目を集めている。

 今回のプロ転向会見では、大勢の報道陣を前に緊張気味の石井だったが、プロとしての目標は「グランドスラム(四大大会)で優勝することです」ときっぱり。また、父親の琢朗氏が元プロ野球選手(現横浜DeNAベイスターズのチーフ打撃コーチ)で、これまで「琢朗氏の娘」として紹介されることが多かったため、今後は「石井さやかのお父さんは野球選手だった」と言ってもらえるようになりたいとも語り、「自身はあります」と頼もしい発言も出た。

 憧れの選手は女子屈しのビッグサーバーである元世界1位のカロリーナ・プリスコワ(チェコ)。そして尊敬する選手には「すごい努力をする人。選手としてすごく尊敬しています」として父の名を挙げた石井。会見に同席した琢朗氏は「努力するところは見たことないと思う」と笑い、緊張の合間に和む様子も見られ、良い家族関係であることがうかがえた。
 
 また琢朗氏は、「(自身の)大洋ホエールズの入団発表を思い出し、その時の両親の心境が今の僕の心境なのかなと思いながらすごく感慨深い気持ちになっております」と心境を語る。愛娘のプロ転向にあたり「やっと自分が目標にしていたスタートラインに立てたと思います。これから自分の力で戦っていかなきゃいけないので試練もたくさんあると思いますが、父親としてできるだけサポートしていきたいと思っております。周りの皆様を勇気づける、笑顔にする、楽しませてくれる、そんな選手になってほしい」と期待を込めた。

 なお、石井はアメリカのIMGアカデミーを拠点にしてITFツアーを回りながらポイントを積み重ねていくが、プロデビュー戦は3月28日開幕の「甲府国際オープンテニス」となり、翌週の「かしわ国際オープンテニストーナメント」にも出場する予定だ。

 琢朗氏が挙げたストロングポイントである「負けず嫌いで劣勢に立たされた時に非常に力を発揮すること」と「175センチの体格や体力」を生かし、今後はプロの世界でも頑張ってほしい。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】石井さやが奮闘した第97回全日本テニス選手権の厳選写真 vol.1

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