東京・有明テニスの森公園で開催されている国際大会「東レ パン パシフィック オープンテニス2023」(9月25日~10月1日/ハードコート/WTA500)は、10月1日にシングルス決勝を実施。第8シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア/世界ランク19位)が第2シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同4位)に7-5、6-1で勝利して、初優勝を飾った。
昨年大会でベスト4に進出しているクデルメトワは、準々決勝で第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同2位)を相手に大金星を挙げた。その勢いのまま準決勝では、アナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア/同86位)にフルセットの末に勝利して決勝へ進出。
一方、今大会初出場となったペグラは、準決勝で前週開催の「グアダラハラ・オープン・アクロン」(メキシコ/ハードコート/WTA1000)で優勝しているマリア・サッカリ(ギリシャ/同6位)に勝利するなど、初戦から1セットも落とさずに勝ち上がり、決勝へ駒を進めていた。
そして迎えた決勝戦。第1セットはクデルメトワが先に攻撃を仕掛け、球威のあるフォアハンドが効果的に決まり、第2ゲームでブレークに成功。しかし、ペグラの安定感のあるストロークとネットプレーで反撃され、第5ゲームでブレークバックを許してしまう。
その後、互いにサービスゲームをキープし6―5で迎えたペグラのサービスゲームでは、攻撃的なプレーのクデルメトワが、ベースライン後方からもウイナーを取っていく。するとデュースから2ポイント連続でペグラがダブルフォールトを犯して、値千金のブレークに成功。7-5で第1セットを先取した。
勢いに乗るクデルメトワは、第2セットに入ってからも強力なサービスと強打でペグラのコートカバーリングを崩していく。攻撃の手を緩めないクデルメトワが第2、5ゲームでブレークに成功。最後は自身のサービスゲームをしっかりとキープして勝利を収めた。これによりクデルメトワは2021年の「クレジット ワン チャールストン オープン」に次ぐツアー2勝目を飾った。
敗れたペグラは試合後の記者会見で「クデルメトワが最初から早い攻めで展開してきて、大きなプレッシャーをかけられた。第1セット途中で少し盛り返したところもあったが、彼女の方が素晴らしいショットを立て続けに打つなど私を上回るテニスをしていた」と対戦相手を称賛する。
優勝したクデルメトワは、「このタイトルを獲得できて幸せに感じています」と率直な感想を述べ、次のように今大会を振り返った。
「今季はウインブルドンの後にケガをしてしまい、ここ数か月は身体の調子が良くなく、自分のベストがなかなか出せないということが続いていた。だから今大会に良い形で入ることができて良かった。ポジティブにより良いプレーできたことが結果につながったと思う」
また、今回の優勝でトップ10に近づくクデルメトワだが、ランキングに関してはそこまでの重要視していないという。「1番大切なのは自信を取り戻せるということだと思う。とにかく毎週良い形で戦い、良いプレーをすること。そして、人間として少しでも良い方向に向うことを目標にしている」と今後について語った。
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
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一方、今大会初出場となったペグラは、準決勝で前週開催の「グアダラハラ・オープン・アクロン」(メキシコ/ハードコート/WTA1000)で優勝しているマリア・サッカリ(ギリシャ/同6位)に勝利するなど、初戦から1セットも落とさずに勝ち上がり、決勝へ駒を進めていた。
そして迎えた決勝戦。第1セットはクデルメトワが先に攻撃を仕掛け、球威のあるフォアハンドが効果的に決まり、第2ゲームでブレークに成功。しかし、ペグラの安定感のあるストロークとネットプレーで反撃され、第5ゲームでブレークバックを許してしまう。
その後、互いにサービスゲームをキープし6―5で迎えたペグラのサービスゲームでは、攻撃的なプレーのクデルメトワが、ベースライン後方からもウイナーを取っていく。するとデュースから2ポイント連続でペグラがダブルフォールトを犯して、値千金のブレークに成功。7-5で第1セットを先取した。
勢いに乗るクデルメトワは、第2セットに入ってからも強力なサービスと強打でペグラのコートカバーリングを崩していく。攻撃の手を緩めないクデルメトワが第2、5ゲームでブレークに成功。最後は自身のサービスゲームをしっかりとキープして勝利を収めた。これによりクデルメトワは2021年の「クレジット ワン チャールストン オープン」に次ぐツアー2勝目を飾った。
敗れたペグラは試合後の記者会見で「クデルメトワが最初から早い攻めで展開してきて、大きなプレッシャーをかけられた。第1セット途中で少し盛り返したところもあったが、彼女の方が素晴らしいショットを立て続けに打つなど私を上回るテニスをしていた」と対戦相手を称賛する。
優勝したクデルメトワは、「このタイトルを獲得できて幸せに感じています」と率直な感想を述べ、次のように今大会を振り返った。
「今季はウインブルドンの後にケガをしてしまい、ここ数か月は身体の調子が良くなく、自分のベストがなかなか出せないということが続いていた。だから今大会に良い形で入ることができて良かった。ポジティブにより良いプレーできたことが結果につながったと思う」
また、今回の優勝でトップ10に近づくクデルメトワだが、ランキングに関してはそこまでの重要視していないという。「1番大切なのは自信を取り戻せるということだと思う。とにかく毎週良い形で戦い、良いプレーをすること。そして、人間として少しでも良い方向に向うことを目標にしている」と今後について語った。
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
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