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海外テニス

元王者マリーの限界説に英国の英雄ヘンマンが異議!「彼にはプレーを続けるためのエネルギーや熱意がある」<SMASH>

中村光佑

2024.02.11

元世界4位のヘンマン(左)は、マリー(右)の限界説を一蹴。「彼はプレーし続けるべきだ」と断言する。(C)Getty Images

元世界4位のヘンマン(左)は、マリー(右)の限界説を一蹴。「彼はプレーし続けるべきだ」と断言する。(C)Getty Images

 男子テニス元世界ランク4位のティム・ヘンマン氏(イギリス/49歳)が母国の大手ニュースメディア『Express』のインタビューに登場。その中で苦境に立たされている同郷の元世界王者アンディ・マリー(現49位)について言及し、「まだまだ彼のプレーを見ていたい」と思いを寄せた。

 昨年6月の「ノッティンガム・チャレンジャー」(下部大会)で優勝を飾って以降は苦戦が続いている36歳のマリー。今週出場したツアー大会「オープン13プロバンス」(フランス・マルセイユ/インドアハードコート/ATP250)でも1回戦でトマス・マハーチュ(チェコ/66位)にストレートで敗れ、これで昨年11月の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000)から5大会連続初戦敗退となってしまった。

 マリーの最近の成績には母国メディアからも厳しい声が寄せられている。先日『BBCスポーツ』は公式X(@BBCSport)で、四大大会3勝を含む過去の功績を挙げつつも36歳という年齢や股関節の手術を経たことで「着実に衰えている」と綴り、「勇敢に戦い続けることが、いつか彼のレガシー(遺産)を汚すことになるかもしれない」と、今がキャリアの引き際であると評していた。
 
 これに対してマリーは上記のBBCの投稿を引用する形で「僕のレガシーが汚れるだって? 勘弁してくれ」と不満げに反応。「僕はやめない。自分の実力を発揮できるよう、戦い続け、努力し続ける」と現役続行への強い意志を示していた。それを踏まえてヘンマン氏は未だ情熱衰えぬマリーにはまだプレーをやめてほしくないと語った。

「明らかに彼にはプレーを続けるためのエネルギーや熱意、ハングリー精神や願望、モチベーションがある。だから彼はプレーし続けるべきだ。プロテニスプレーヤーというのは世界で最高の仕事。僕(の言葉)を信じてほしい。引退の時が来るまでの時間はまだたくさんある」

 近年は多くの有望な若手が台頭していることもあり、大ベテランかつ臀部に不安を抱えるマリーにとっては今後も厳しい状況が続く可能性は否定できない。それでもファンはヘンマン氏同様に、この先も鉄人の闘志溢れるプレーを見たいと思っているはずだ。諦めずに戦い続けるマリーを今後も応援したい。

文●中村光佑

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