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海外テニス

レーバー杯を訪れたフェデラーが明かした少年アルカラスとの面はゆいエピソード。「今週、カルロスに謝れるよ」<SMASH>

中村光佑

2024.09.19

レーバー・カップ出場のためベルリン入りしたフェデラー氏(左)とアルカラス(右)。過去の過ち(?)をようやく謝罪できる日が! (C)Getty Images

レーバー・カップ出場のためベルリン入りしたフェデラー氏(左)とアルカラス(右)。過去の過ち(?)をようやく謝罪できる日が! (C)Getty Images

 間もなく開幕する男子テニス団体戦「レーバー・カップ」(9月20日~22日/ドイツ・ベルリン/ハードコート)の創設者である元世界ランク1位のロジャー・フェデラー氏(スイス/43歳)が現地を訪れ、今大会の展望や初出場のカルロス・アルカラス(スペイン/3位)について語った。大会公式サイトが報じている。

 今回が7度目の開催となるレーバー・カップは、チームヨーロッパとチームワールド(世界選抜)の6名ずつが戦う団体戦。第1回から第4回大会まではチームヨーロッパが連勝を飾っていたが、2022年の第5回、23年の第6回はチームワールドが勝利している。

 現役時代にチームヨーロッパでプレーした経験を持つフェデラー氏は今大会における同チームのラインナップについて、アルカラスやアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/2位)、ダニール・メドベージェフ(ロシア/5位)、キャスパー・ルード(ノルウェー/9位)らトップ選手ばかりが揃った強力な布陣に太鼓判を押す。開催地のコートコンディションとチームワールドの出場選手にも触れつつ、次のように語った。

「今年のチームヨーロッパは非常に強力で、よく編成されていると思う。標高が低いから、私の意見では、最も優れた選手が勝つだろう。私自身がヨーロッパ人の一員だからいつもチームヨーロッパのことを『我々』と言ってしまうが、我々はシングルスでは断然有利だと思っている。今はチームワールドにも最高にホットで素晴らしいプレーをしている選手がいることは知っているが、シングルスの試合のほとんどはチームヨーロッパが勝つだろう。一方のダブルスはチームワールドが有利だと思う」
 
 また、フェデラー氏は直接対戦したことがなく「よく知らない」というアルカラスのプレーを見られることに「とても興奮している」と語る。実は現役中、自身が最多8度の優勝を誇るウインブルドンでまだジュニア選手だったアルカラスと練習したことがあるそうで、当時の知られざるエピソードをこう明かしている。

「彼がまだジュニアだった頃、ウインブルドンで一度だけ一緒に練習したことがあるが、翌日私のコーチが『またアルカラスと一緒にウォームアップしたいか?』と聞いてきた。でも私は『いや、大丈夫だ。私は彼のコーチ、同世代のホアン・カルロス・フェレーロとウォームアップしたい』と答えたんだ。今週、カルロス(アルカラス)に謝ることができるよ(笑)」

 それから大きく成長し、今では四大大会4勝を含むツアー15勝を挙げているアルカラスが、“テニス界の英雄”フェデラー氏の前でどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。チームヨーロッパの3大会ぶりの勝利にも期待が高まる。

文●中村光佑

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