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海外テニス

錦織圭はスロバキアOP準決勝で力尽きる。疲労隠せず、第1シードの世界59位にストレート負け<SMASH>

中村光佑

2024.11.03

今季初めて準決勝に進んだ錦織圭だったが、ここまでのフルセットの連戦による疲労は隠せず、サフィウリンに敗れた(※写真は10月の大会)。(C)Getty Images

今季初めて準決勝に進んだ錦織圭だったが、ここまでのフルセットの連戦による疲労は隠せず、サフィウリンに敗れた(※写真は10月の大会)。(C)Getty Images

 男子テニスの下部大会「スロバキア・オープン2024」(10月28日~11月3日/スロバキア・ブラチスラバ/室内ハードコート/ATPチャレンジャー125)は大会6日目の現地2日にシングルス準決勝が行なわれ、度重なるケガからの完全復活を目指す元世界ランク4位の錦織圭(現140位/34歳)が登場。第1シードのロマン・サフィウリン(ロシア/59位/27歳)と対戦したが、4-6、3-6で敗れ、決勝進出はならなかった。

 マートン・フチョビッチ(ハンガリー/元31位/現88位)、ルーカス・クレイン(スロバキア/同146位)、コンスタン・レスティエンヌ(フランス/同196位)をいずれもフルセットで破って今季初のベスト4入りを果たしていた錦織。しかし連日タフマッチを戦い抜いてきた代償は大きかった。

 サフィウリンとの初顔合わせとなったこの試合、互いに冷静なプレーを続けて迎えた第5ゲームで錦織は高速ラリーを立て続けに制すと、最後はリターンエースを決めて先行する。だが直後の第6ゲームではストロークのミスが重なり、痛恨のブレークバックを献上。4-5で迎えた第10ゲームでもサフィウリンの攻撃的なリターンと力強いショットに手を焼いてブレークを喫し、第1セットを落とした。

 
 しきりに足を気にする仕草を見せるなど疲労を隠せなかった錦織。第2セットも流れを取り戻せず、第2ゲームで自身のミスから早々にサービスダウン。諦めずに食らいついていったもののブレークバックには至らず、1時間31分で力尽きた。

 それでも今大会終了後に更新される世界ランキングでは132位前後まで順位を上げる見込み。次戦は間もなく開幕する「HPPオープン」(11月4日~10日/フィンランド・ヘルシンキ/室内ハード/チャレンジャー125)への参戦を予定しており、錦織は1回戦で予選勝者と対戦することが決まっている。体力面は心配だが、ヘルシンキでも錦織らしい果敢なプレーを見せてほしい。

文●中村光佑

【動画】スロバキアOP準決勝、錦織圭対サフィウリン戦のマッチポイント

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