女子テニス国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ(BJK杯)・ファイナルズ」(11月13日~20日/スペイン・マラガ/室内ハードコート)は大会最終日の現地20日に決勝を実施。イタリアがスロバキアを2勝0敗で下し、11年ぶり5度目の優勝を果たした。
BJK杯ファイナルズは今年から新フォーマットを採用。2020年から昨年までは12カ国が3チームずつ4グループに分かれて総当たり戦を戦った後に、各グループの1位4チームが決勝ラウンドに進出して優勝を争っていたが、改正フォーマットでは12カ国によるトーナメントを行なう形式に変更された。各対戦ではシングルス2試合とダブルス1試合が行なわれ、先に2勝した方が勝利となる。
昨年準優勝のイタリアはシード国(1回戦免除)として今大会に出場。初戦の準々決勝で日本を2勝1敗で下すと、準決勝でも世界2位のイガ・シフィオンテクを擁するポーランドに2勝1敗で勝利し、2年連続の決勝進出を決めていた。
決勝では第1試合のシングルスでルチア・ブロンゼッティ(78位)がビクトリア・フルンカコワ(238位)に6-2、6-4で快勝。勢いそのままに第2試合では今季だけで2度四大大会決勝に進出したエースのジャスミン・パオリーニ(4位)がレベッカ・スラムコワ(43位)に6-2、6-1で完勝し、この時点でイタリアの勝利が確定。2013年以来となる頂点に立った。
イタリア代表のタチアナ・ガルビン監督(47歳/元世界22位)はWTA(女子テニス協会)公式サイトを通じ、次のように喜びを表現した。
「本当に夢がかなった。イタリアには素晴らしいチャンピオン、素晴らしい選手たち、そして何よりも素晴らしい人間が揃っている。毎日懸命に戦ってくれた彼女たちをとても誇りに思う」
チームの勝利に大きく貢献したブロンゼッティは「決勝はどの試合も厳しいだろうと思っていたし、実際簡単ではなかったけど、イタリアにこの勝利を持ち帰ることができるのはとてもうれしい。私たち全員がこのトロフィーを欲しがっていた。これは私たちイタリア人選手全員の夢でもあった」とコメント。
また優勝を決めたパオリーニも「信じられないほどのクレイジーな1年だった。BJK杯で優勝して、こんな形で(シーズンを)終われるなんて、最高の気分。言葉では言い表せない」と興奮した様子で語った。
一方ノーシードから快進撃を続けてきたスロバキアは、02年以来22年ぶりの優勝にあと一歩届かず。エース対決に敗れたスラムコワは試合後の会見で「残念な結果になってしまった」と悔しさをにじませつつ、「今大会で多くのポジティブなことが得られた」と前を向いた。
文●中村光佑
【動画】ブロンゼッティが先勝しパオリーニが優勝を決める! イタリア対スロバキアのBJK杯決勝ハイライト
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BJK杯ファイナルズは今年から新フォーマットを採用。2020年から昨年までは12カ国が3チームずつ4グループに分かれて総当たり戦を戦った後に、各グループの1位4チームが決勝ラウンドに進出して優勝を争っていたが、改正フォーマットでは12カ国によるトーナメントを行なう形式に変更された。各対戦ではシングルス2試合とダブルス1試合が行なわれ、先に2勝した方が勝利となる。
昨年準優勝のイタリアはシード国(1回戦免除)として今大会に出場。初戦の準々決勝で日本を2勝1敗で下すと、準決勝でも世界2位のイガ・シフィオンテクを擁するポーランドに2勝1敗で勝利し、2年連続の決勝進出を決めていた。
決勝では第1試合のシングルスでルチア・ブロンゼッティ(78位)がビクトリア・フルンカコワ(238位)に6-2、6-4で快勝。勢いそのままに第2試合では今季だけで2度四大大会決勝に進出したエースのジャスミン・パオリーニ(4位)がレベッカ・スラムコワ(43位)に6-2、6-1で完勝し、この時点でイタリアの勝利が確定。2013年以来となる頂点に立った。
イタリア代表のタチアナ・ガルビン監督(47歳/元世界22位)はWTA(女子テニス協会)公式サイトを通じ、次のように喜びを表現した。
「本当に夢がかなった。イタリアには素晴らしいチャンピオン、素晴らしい選手たち、そして何よりも素晴らしい人間が揃っている。毎日懸命に戦ってくれた彼女たちをとても誇りに思う」
チームの勝利に大きく貢献したブロンゼッティは「決勝はどの試合も厳しいだろうと思っていたし、実際簡単ではなかったけど、イタリアにこの勝利を持ち帰ることができるのはとてもうれしい。私たち全員がこのトロフィーを欲しがっていた。これは私たちイタリア人選手全員の夢でもあった」とコメント。
また優勝を決めたパオリーニも「信じられないほどのクレイジーな1年だった。BJK杯で優勝して、こんな形で(シーズンを)終われるなんて、最高の気分。言葉では言い表せない」と興奮した様子で語った。
一方ノーシードから快進撃を続けてきたスロバキアは、02年以来22年ぶりの優勝にあと一歩届かず。エース対決に敗れたスラムコワは試合後の会見で「残念な結果になってしまった」と悔しさをにじませつつ、「今大会で多くのポジティブなことが得られた」と前を向いた。
文●中村光佑
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