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海外テニス

ジョコビッチとキリオスの“即席ペア”が全豪オープン前哨戦の初戦を突破!「コートを共有できてうれしい」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.12.31

かつては犬猿の仲と言われたジョコビッチとキリオスが、約束通り2025年シーズン開幕戦のダブルスに出場して見事勝利を飾った。(C)Getty Images

かつては犬猿の仲と言われたジョコビッチとキリオスが、約束通り2025年シーズン開幕戦のダブルスに出場して見事勝利を飾った。(C)Getty Images

 テニス四大大会で史上最多となる24勝を誇る元世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界ランク7位)が、テニス界の悪童と称される元13位のニック・キリオス(オーストラリア/現ランキングなし)とダブルスのペアを結成。現在開催中の「ブリスベン国際」(12月29日~25年1月5日/オーストラリア・ブリスベン/ハードコート/ATP250)の1回戦に出場して見事勝利を挙げた。

 かつては互いを批判し合うテニス界でも有名な犬猿の仲だった2人。だが、2022年にジョコビッチが新型コロナのワクチン未接種問題でオーストラリアから国外追放された際、キリオスがジョコビッチを擁護したことで関係が一気に改善され、以降は互いに友情を深めるようになった。

 そんな2人の初戦の相手は、アレクサンダー・エルラー/アンドレアス・ミース(オーストリア/ドイツ)。ジョコビッチにとっては2024年9月の「上海マスターズ」以来の公式戦。一方、キリオスは22年10月の「ジャパン・オープン」を棄権してそのまま戦線を離脱。昨年6月の「ボス・オープン」で1度実戦復帰を果たすも、初戦敗退後再びツアーを離れているため、今回は約18カ月ぶりの公式戦だった。
 
 話題性は十分だが2人の実力を疑問視する声も聞かれていた。だが、実際にコートに立つと会場の大歓声に後押しされるようにジョコビッチとキリオスがブランクを感じさせないダイナミックなプレーを披露。第1セットを6-4で奪うと、続く第2セットはタイブレークの末に6-7(4)で失ったが、10ポイントのマッチタイブレークで争われるファイナルセットでは、大事な場面できっちりとポイントを奪い、10-8で勝ち切ってみせた。

 今大会にはプロテクトランキング(負傷離脱前の順位を使える救済措置)でエントリーしているキリオスは試合後「今回のケガは厳しいものだったのでコートに戻って来れてよかった」と安堵のコメント。2024年1月の全豪オープン開幕前に行なわれたトークセッションでジョコビッチとダブルスを組む約束を交わしていたというキリオス。懸命なリハビリを経て実戦復帰となったブリスベン国際で、ようやくその約束を果たしたのである。

 一方、普段はあまりダブルスをプレーしないジョコビッチは「プレーしてくれたニックに感謝したい。彼とプレーできることは、とてもうれしいことだ。カムバックした彼とコートを共有できてうれしいよ」と笑顔を見せた。

 初戦を勝利したジョコビッチとキリオスの2回戦の相手は、第1シードニコラ・メクティッチ/マイケル・ビーナス(クロアチア/ニュージーランド)。シード勢は初戦が免除されているため、2回戦からの登場となる。果たしてジョコビッチ&キリオスの進撃は続くのか。多くのテニスファンが注目している。

構成●スマッシュ編集部

【動画】ジョコビッチ/キリオス組による「ブリスベン国際」初戦ハイライト

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