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海外テニス

「まるで野球のバッティングのよう」大坂を撃破したテニス歴8年の15歳、ガウフの神スイングを解説【全豪オープンテニス】

スマッシュ編集部

2020.01.24

野球のバッティングを彷彿させるテイクバックから繰り出す、ダイナミックなガウフの両手打ちバックハンド。(写真は右上から左下へ流れる/2019年全米オープンより)。写真=山崎賢人(THE DIGEST写真部)

野球のバッティングを彷彿させるテイクバックから繰り出す、ダイナミックなガウフの両手打ちバックハンド。(写真は右上から左下へ流れる/2019年全米オープンより)。写真=山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 全豪オープン・ディフェンディングチャンピオンの大坂なおみを、わずか67分で攻略した恐るべき15歳ココ・ガウフ(アメリカ)。

 昨年のウインブルドンでは史上最年少の15歳3カ月で本戦に出場し、1回戦では元女王ビーナス・ウィリアムズを破るセンセーションを巻き起こした。しかもテニス歴はわずか8年という末恐ろしい超新星だ。そんな彼女の強さについて、かつて史上最年少で全日本テニス選手権に優勝している谷澤英彦氏は次のように分析する。

     ◆     ◆     ◆

 彼女の両手打ちバックハンドのテイクバック(写真)を見てください、ラケットを立てて構えています。そこから前足を浮かしてボールを捉えにいく姿は、まるで野球のバッティングフォームのよう。ラケットの加速に十分な円運動とボールにスピードを与えるための、合理的な準備ができています。
 
 また、打球後は踏み込んだ右足を中心にして前へ向き直すボディーターンが非常にダイナミック。まるで右足を針にして、左足のペンで円を描くコンパスのような、綺麗なボディーワークができ、回転運動で生まれた力を無駄なくボールに伝えられるのです。身体の線はまだ細いのですが、力の使い方・伝え方がとても上手で、それが上位選手を脅かす原動力になっています。

     ◆     ◆     ◆

 大学でバスケットボール選手として活躍した父親と、陸上と体操の選手だった母親を持つサラブレット。身体能力の高さはお墨付き。試合を重ねるごとに強さを増していく世界ランキング67位は、まだまだジャイアントキリングを演じそうな気配を漂わせている。

構成=スマッシュ編集部
(2019年12月号より一部抜粋・再編集)

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