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海外テニス

大坂なおみから奈良くるみへの選手交代も実らず…日本は3敗目を喫して予選敗退【女子国別対抗戦フェドカップ】

スマッシュ編集部

2020.02.08

スペインチームと日本チーム(前日のセレモニーにて)。(C)Getty Images

スペインチームと日本チーム(前日のセレモニーにて)。(C)Getty Images

 4月のフェドカップ・ファイナルへの出場権を懸けた予選ラウンド、日本対スペイン戦は、2月8日にスペイン・カルタヘナ(レッドクレー)で2日目が行なわれた。5試合制で、初日に2連敗して後がない日本は、本来エース同士が戦う2日目の第1試合を、大坂なおみ(WTAランキング10位)から奈良くるみ(137位)に選手変更。しかし奈良はカルラ・スアレスナバーロ(55位)に1-6、3-6で屈し、日本は3敗目を喫して予選敗退が決まった。

 強打がことごとくミスになり、試合終盤には涙を流すなど、「精神的に試合に集中できなかった」と語る前日の大坂。土橋登志久監督は「相手の緩急に翻弄された形」で敗れた大坂から、クレーでも幅の広いプレーを展開できる奈良にスイッチした。

 奈良は深いスピンをベースに攻撃のチャンスをうかがう冷静なプレーを展開。しかしクレーではスアレスナバーロが一枚上手だった。高く弾むトップスピンに加え、ボールの上がりばなを前に入って叩く攻撃に、奈良は手を焼く。角度のついたクロス、コーナーを突くダウンザラインに、再三ウイナーを奪われた。
 
 後手に回った奈良はサービスキープに苦しみ、第1セットは4度のサービスを全てブレークされて1-6。第2セットは奈良にも粘りが出てきて、第2ゲームでブレークを許したものの、その後はキープを続ける。しかしその1ブレーク差を詰められず、最後はスアレスナバーロにフォアのクロスを決められて、3-6で敗れた。これにより3敗目となった日本の敗退も決まった。

 フェドカップは今年から新フォーマットに変わり、今回の予選の勝者8カ国と、すでに出場が決まっている4カ国を加えた計12カ国によって、4月14日~19日に「ファイナル」が行なわれる。予選に敗れた日本はその出場権を逃し、同じ週に開催のワールドグループ・プレーオフに回る。それに勝てば来年もファイナルの予選に残留、敗れればアジア/オセアニアゾーンのグループ1に降格する。

構成●スマッシュ編集部

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