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「とても不思議」 オランダGP予選Q2敗退の角田裕毅、フィーリングの良さとタイムの乖離に戸惑い…専門メディアも「理由は不明確」と不可解さを強調

THE DIGEST編集部

2025.08.31

オランダGPの予選を終え、手応えと結果が一致しないと語った角田。(C)Getty Images

 F1第15戦のオランダ・グランプリは8月30日に予選が行なわれ、レッドブルの角田裕毅は12番グリッドから決勝スタートを迎えることとなった。

 2戦ぶり今季7回目のQ3進出を狙った角田は、フリー走行3回目での19周回で全体12番手となる1分10秒349のベストタイムを計測した後、迎えた予選ではQ1を12番手(1分9秒954)でクリア。しかしQ2は1分9秒622と、10番手のカルロス・サインツ(ウィリアムズ)に0.15秒及ばなかった。

 2日目を終えた後、「正直に言えば、今日は自分のベストを尽くしたと思っています。ラップには満足していて、クリーンな状態で、自分としてのミスもなかったので、Q3に進めるだけのピークパフォーマンスを引き出せなかったのは不思議でした。車の調子も良く、ペースもあったので、結果はセッション中の自分の感触と一致しません」と振り返った角田は、決勝での巻き返しを狙っている(F1公式サイト『F1.com』より)。

「今日の結果には失望し、フラストレーションも感じていますが、明日に向けてパフォーマンスを発揮するために引き続き努力します。予選順位はポイント圏に近く、入賞できるだけのポテンシャルはあるので、それを目指します」

 またメディアのインタビューでは、「もっと上を期待していました。車には自信がありました。これまで以上に、どのレースよりも、車をコントロールできていたんです。しかし、感じていた感触とタイムがあまりに噛み合っていません。不思議な感覚です。とても不思議でした。ミスはせず、各コーナーでコンマ何秒かを稼ぐために全力を尽くしたし、週末を通じてエンジニアたちと一緒に改善を進めてきました。その点については満足していますが、予選ではあまり結果に表われませんでした」と悔しさを滲ませた。
 
 さらにチームメイトのマックス・フェルスタッペンと同じ仕様の車を使用した彼は、「ポジティブな点はあります。少なくとも、自分がどこでタイムを失っているかは分かっています。分からないのは、フリー走行ではマックスとかなり競り合えていて、幾つかのコーナーでは、僕の方が速かったことです。ラップタイムやデータを確認する必要がありますが、本当に自分の感触と、出したタイムが結び付きません」とも明かしている。

 一方、レッドブルのローラン・メキーズ代表は、「ユウキはこの週末も進歩を示しており、この難しいサーキットでマックスの差は妥当な範囲に収まっている。Q2では2セット目でタイムを伸ばせず、わずか10分の1秒届かずに突破を逃したが、それでも非常に僅差であり、彼は着実に成長を続けている」と、日本人ドライバーをポジティブに評した。

 各国専門メディアの報道を見ると、『GRANDE PREMIO』は「オランダでフェルスタッペン(3番手)のすぐ隣(4番手)からアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)がスタートする一方で、ユウキがまたしても途中で脱落し、12番手からのスタートとなったのは非常に象徴的」と、角田の苦戦ぶりを表現している。

 フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は、角田が語った「正直に言えば、Q1から限界を感じていた」とのコメントを紹介するとともに、「角田はベルギーとハンガリーの予選でフェルスタッペンに対して有望な走りを見せており、それぞれ0.2秒差、0.1秒差まで迫っていた。しかしオランダでは、はるかに厳しい予選を経験。結果は、チームメイトから0.5秒差に終わり、Q2で敗退した」と伝えた。

 そして英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「角田はQ2でのアタックで、中盤まではフェルスタッペンより速かったが、そこから大きく失速。最初のアタックではターン9、10、さらにシケインで躓き、2回目では全てのタイムロスがターン10とシケインに集中した。その結果、Q3進出を0.15秒差で逃したが、なぜそうなったのかは明確ではない。序盤で前後の車軸に負荷をかけすぎた可能性はあるが、彼自身にも原因は分からず、チーム側も特に問題はなかったとしている」と綴り、"不可解"さを強調している。

構成●THE DIGEST編集部

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