ミラノ・コルティナ五輪最終予選（12月６日～19日、カナダ・ケロウナ）の出場権をかけた日本代表決定戦は９月13日、稚内市みどりスポーツパークにおいて、予選で２勝２敗で並んだロコ・ソラーレとフォルティウスのタイブレークの一戦が行なわれ、これをフォルティウスが制し、SC軽井沢クラブとの決定戦へ進出を決めた。

　８エンド制のタイブレークは序盤からフォルティウスが主導権を握り、第６エンドを終えて７-２となったところで、ロコ・ソラーレからコンシードが宣言され、決着がついた。
  　試合後、フォルティウスのスキップ・吉村紗也香は「まずはしっかりここで勝つことができて決定戦に行けるということで少しホッとしてます」と安どの表情を見せると、「８エンドと短い中で、１エンド目からしっかりショットを決めきることに集中しながら、チーム全員が１エンド目から高い集中力と本当にいいショットをつなげてくれたので、１エンド目からビッグエンドを迎えることができた。そのあとも、自分たちの流れを崩さず、いいペースで進められた」と試合を振り返った。

　初戦にロコ・ソラーレとの延長戦の激闘を落とすと、続くSC軽井沢クラブとの１戦目も落とし連敗スタートからの３連勝で決定戦への道を開いた。吉村は「しっかりとみんなでアイスを読みながら高い集中力で一つずつショットの精度も上がっている。自分たちらしい形が作れている」と巻き返しの要因に言及した。

　今大会では宿敵のロコ・ソラーレとみたび激しい戦いを繰り広げた。試合後には「次も頑張って」との激励をもらった。「ずっと戦ってきた相手ですし、本当に自分もロコ・ソラーレさんのおかげもあって、成長させてもらっていると感じる。ロコ・ソラーレさんのぶんまで戦いたいと思っています」と長年のライバルへの想いを口にした。

　そして、午後から迎える決定戦へ、「ここからは本当に１戦１戦大事になってくる。今のパフォーマンスもよくなってきているし、自分たちのプレーができれば勝利は掴めると思っているので、強い気持ちと高い集中力で次も頑張りたい」と抱負を述べた。

■カーリング日本代表決定戦
　３チームで争う女子は、予選リーグ（11、12日）で各チームが総当たり２度ずつ対戦し、上位２チームが決定戦（13、14日）へと進出する。予選リーグの対戦結果を含め、先に３勝したチームが日本代表に決定。SC軽井沢クラブ、コンサドーレの一騎打ちで争う男子は、先に３勝したチームが代表となる。男女代表はそれぞれ残り２枠のミラノ・コルティナ五輪出場権をかけ、12月にカナダで開催する世界最終予選を戦う。

【女子予選】
＜１日目＝９月11日＞
第１試合　フォルティウス●７-９〇ロコ・ソラーレ
第２試合　ロコ・ソラーレ〇13-４●SC軽井沢クラブ
第３試合　SC軽井沢クラブ〇８-６●フォルティウス
＜２日目＝９月12日＞
第４試合　SC軽井沢クラブ〇５-４●ロコ・ソラーレ
第５試合　ロコ・ソラーレ●６-７〇フォルティウス
第６試合　フォルティウス〇４-３●SC軽井沢クラブ
タイブレーク　フォルティウス〇７-２●ロコ・ソラーレ

【カーリング女子日本代表決定戦】
SC軽井沢クラブ（２勝２敗）※決定戦進出
フォルティウス（２勝２敗）※決定戦進出
ロコ・ソラーレ（２勝２敗）

構成●THE DIGEST編集部

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