「絶対にタップアウトさせる」
そう決めて臨んだタイトルマッチだった。9月6日のスターダム ・横浜武道館大会。団体の看板タイトルのひとつである“白いベルト”ワンダー・オブ・スターダムを保持するスターライト・キッドは、6度目の防衛戦を行なった。
挑戦者はプロレスリングJTO所属で、スターダムにもレギュラー参戦している稲葉ともか。空手出身であり、3カウントではなくKO・ギブアップで決着するJTOルールの中で関節技も磨いてきた。この夏のシングルリーグ戦「5★STAR GP」ではキッドにギブアップ勝ち。その結果を受けてのタイトルマッチだった。キッドからすると、ベルトをかけてのリベンジ戦ということになる。
キッドも必殺技の一つが足関節技「黒虎脚殺」。稲葉はリーグ戦の再現を狙い、試合はいわゆる“一点集中攻撃”の真っ向勝負になった。キッドは飛び技、稲葉は蹴りも繰り出すが、中心となるのは徹底した足攻めだ。
「立ってるだけでもきついくらい」だったというキッド。得意技のタイガースープレックスも片足でのブリッジとなってしまう。それでも、痛む足を引きずりながらコーナーに登りムーンサルトプレス。それも稲葉の足を目掛けての一撃だ。
「あれは意地でしたね」と振り返るキッド。試合自体も意地で勝ったのだという。自分も得意とする足攻めでギブアップ負けした屈辱を晴らすには、相手を足攻めでギブアップさせるしかない。
「ともかのプライドまでズタボロにするくらいの勝ち方がしたかった」
ムーンサルトから黒虎脚殺につなげ、稲葉をタップさせての王座防衛は、あらためてキッドの実力を示すもの。捲土重来の勝利と言ってもいい。
リーグ戦はブロック突破を果たせず。決勝トーナメントの12人に入ることができなかった。しかもベスト4に残ったのが渡辺桃、AZM、吏南、安納サオリという面々だ。
AZMと吏南は小学生、桃は中学生でスターダム入門。キッドも同じ時期に練習生・新人時代を過ごした。そこに、当時所属していたアクトレスガールズから修行に来ていたのが安納だった。
そんなメンバーのベスト4に、自分だけがいなかった。決勝は桃とAZMの対戦となり、桃が初優勝を果たしている。
「これだけ選手がたくさんいる今のスターダムだから、最近はあんまり生え抜きのプライドとかこだわりは言ってなかったんです。でもベスト4、それに決勝を見たら“やっぱり生え抜き凄いな”って。マジで悔しかったし、でも嬉しさもあって...。サオリには悪いけど、あの中には私がいたかった」
そう決めて臨んだタイトルマッチだった。9月6日のスターダム ・横浜武道館大会。団体の看板タイトルのひとつである“白いベルト”ワンダー・オブ・スターダムを保持するスターライト・キッドは、6度目の防衛戦を行なった。
挑戦者はプロレスリングJTO所属で、スターダムにもレギュラー参戦している稲葉ともか。空手出身であり、3カウントではなくKO・ギブアップで決着するJTOルールの中で関節技も磨いてきた。この夏のシングルリーグ戦「5★STAR GP」ではキッドにギブアップ勝ち。その結果を受けてのタイトルマッチだった。キッドからすると、ベルトをかけてのリベンジ戦ということになる。
キッドも必殺技の一つが足関節技「黒虎脚殺」。稲葉はリーグ戦の再現を狙い、試合はいわゆる“一点集中攻撃”の真っ向勝負になった。キッドは飛び技、稲葉は蹴りも繰り出すが、中心となるのは徹底した足攻めだ。
「立ってるだけでもきついくらい」だったというキッド。得意技のタイガースープレックスも片足でのブリッジとなってしまう。それでも、痛む足を引きずりながらコーナーに登りムーンサルトプレス。それも稲葉の足を目掛けての一撃だ。
「あれは意地でしたね」と振り返るキッド。試合自体も意地で勝ったのだという。自分も得意とする足攻めでギブアップ負けした屈辱を晴らすには、相手を足攻めでギブアップさせるしかない。
「ともかのプライドまでズタボロにするくらいの勝ち方がしたかった」
ムーンサルトから黒虎脚殺につなげ、稲葉をタップさせての王座防衛は、あらためてキッドの実力を示すもの。捲土重来の勝利と言ってもいい。
リーグ戦はブロック突破を果たせず。決勝トーナメントの12人に入ることができなかった。しかもベスト4に残ったのが渡辺桃、AZM、吏南、安納サオリという面々だ。
AZMと吏南は小学生、桃は中学生でスターダム入門。キッドも同じ時期に練習生・新人時代を過ごした。そこに、当時所属していたアクトレスガールズから修行に来ていたのが安納だった。
そんなメンバーのベスト4に、自分だけがいなかった。決勝は桃とAZMの対戦となり、桃が初優勝を果たしている。
「これだけ選手がたくさんいる今のスターダムだから、最近はあんまり生え抜きのプライドとかこだわりは言ってなかったんです。でもベスト4、それに決勝を見たら“やっぱり生え抜き凄いな”って。マジで悔しかったし、でも嬉しさもあって...。サオリには悪いけど、あの中には私がいたかった」