専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
陸上

福部真子「今季最悪の走り」100mH準決勝敗退に涙も「お金では買えない経験」 “原因不明の菊池病”を患いながら挑んだ大舞台「もう終わりかなと思っていたので...」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2025.09.16

女子100メートル障害の準決勝で敗退した福部真子。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

女子100メートル障害の準決勝で敗退した福部真子。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 9月15日、東京世界陸上2025は3日目に女子100メートル障害の準決勝が行なわれ、日本記録保持者の福部真子が出場。13秒06で1組7着となり敗退した。

 福部は2024年11月19日に自身のインスタグラムで、「菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎)」を発症し、治療中であると公表した。この疾患は1972年に日本で初めて報告された原因不明の病気として知られている。

 レース後、福部は「今季最悪の走りをしてしまった」と切り出し、「悔しい気持ちはあるけど、この大きな舞台で2本走れたこと。大歓声の中で走れたことは本当にお金では買えない経験。競技人生にとって大きな財産になりました」と前向きな表情で語った。
 
 だがレース内容に話が及ぶと、表情はだんだん曇る。「スタートがどうしても上手くハマらなかった。そこから上げ切ることもできず、最後まで必死に走るのみのレースになってしまって、何しに来たんだろうって思いながら...ゴールした後に13秒台で走った事実がすごく自分の中で重くのしかかってきて、最悪のレースだったなと思いました」と、涙声で振り返った。

 さらに、前日の体調について「(夜は)頭痛がひどく、ロキソニンを飲んで寝ました。ただ、熱はそれほど高く上がらず、夕方から寝込んではいたけど、そこまで崩れていなかった」と明かした。

 菊池病と闘いながら挑んだ自国開催の大舞台については「菊池病の方がどれだけ世界陸上を見てくれたかは分からないけど、ひとりでもいい。私が頑張ってることが生きる活力だったり、もう少し頑張ろうとか。菊池病じゃない人にも、こういう病気なんだと、まず調べてもらうことが第一歩だと思う。認知度が高まれば、もっともっと菊池病の人が過ごしやすい社会になると思うし、早く特効薬を作ってほしいです! 」と強い思いで報道陣に訴えた。

 そして、「(2022年の)オレゴン大会やパリ五輪とは全く価値が違った。予選からスタートラインに立ってる姿が想像できなかった」と涙ながらに話し、「菊池病になった時は、『もう終わりかな...』と思っていたし、この姿は想像できてなかったので、準決勝に進めたこと自体が大きな価値。よく頑張ったなと、自分を褒めてあげたい」と言葉を詰まらせた。

 結果として目標だった決勝の舞台には進めなかった。それでも、日の丸を背負い世界最高峰の舞台に残った女子ハードラー24人のうちの1人である事実は変わらない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】国立競技場に織田裕二、今田美桜、Kらが登場! 最後は日本代表メンバーと肩を組んで記念撮影!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    1月13日(火)発売

    定価:980円 (税込)
  • world_soccer_digest

    1月22日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    1月21日(水)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    12月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    11月25日(火)発売

    定価:1100円 (税込)