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陸上

「最高の気分だ。本当に信じられない」棒高跳び新記録樹立のデュプランティス、意外な事実を告白「正直に言うと…」スウェーデン紙報道【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2025.09.16

自らが持つ世界記録6m29を1センチ上回る6m30を成功させたスウェーデンのデュプランティス。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

自らが持つ世界記録6m29を1センチ上回る6m30を成功させたスウェーデンのデュプランティス。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 2025年9月15日、人類はさらに高く跳べるようになった。

 東京で行なわれている陸上世界選手権の男子棒高跳び決勝で、スウェーデンのアルマンド・デュプランティスが自身の持つ世界記録6m29を1センチ更新する6m30を跳んだのだ。

 東京五輪、パリ五輪、2つの世界陸上と主要大会4連覇中の絶対王者が、東京で歴史を作った。

 6mを超えてライバルが次々と脱落していくなか、6m15をクリア。ほかの選手が全員失敗し、金メダルを確定させた後、デュプランティスの世界新記録への挑戦が始まった。

 自らが持つ世界記録の6m29を超える6m30。1回目はわずかにバーに触れてしまい、2回目の跳躍も失敗に終わった。運命のラストチャンス。大観衆の期待を一身に背負った世界王者が3度目のジャンプでバーを跳び越えた。わずかにバーが揺れたが、落ちることはなかった。

「最高の気分だ。本当に信じられない。何をどう説明したらいいのか分からないくらいだ。世界記録の更新が目標だったが、厳しい試合だった。予定よりも多く跳ばなければいけなかった。でも、最後にはうまくいったよ」
 
 世界新記録を更新した後、ライバルたちと喜びを分かち合い、大観衆の声援にも応えた。観客席で見守った婚約者のデジレ・イングランデルさんと強く抱き合った。

 スウェーデン紙『Göteborgs-Posten』は競技直後のデュプランティスの言葉を伝えた。

「体力が残っているかどうかわからない。すごく暑くて湿度が高い。こうした気候に慣れていないんだ。最後はとにかく落ち着いて跳ぼうと思った。エネルギーをたっぷり込めた本当にいいジャンプが求められた。正直に言うと、あまりいい出来ではなかった。ちょっと雑な跳躍だったね」

 25歳のスウェーデン系アメリカ人は、2021年の東京五輪から、主要の屋外大会で7回連続の金メダルを獲得。これまで14度も世界新記録を樹立している。

「昨年のパリ五輪に続いて、東京でも魔法のような夜が訪れた」。同紙はこのように、デュプランティスが席巻した一夜を表現した。

構成●THE DIGEST編集部

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