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陸上

「日本のせいではない」と断りながら…ジャマイカコーチが大会運営を猛批判! 世界陸連は「スポーツ最高の舞台にふさわしい体制とサポートに努めるべき」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2025.09.26

ジャマイカ勢唯一の金メダルを獲得したのは、男子100メートルはオブリク・セビルだった。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

ジャマイカ勢唯一の金メダルを獲得したのは、男子100メートルはオブリク・セビルだった。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 オランダメディア『Sportnieuws』が9月24日、東京世界陸上の大会運営を批判したジャマイカ代表コーチの辛らつ意見を報じた。

「今大会でジャマイカは金メダルをわずか1つしか獲得できなかった。優秀なコーチ、スティーブン・フランシスの指導を受けるジャマイカの選手たちは、これまでに経験したことがない最悪のコンディションだった。フランシスは、東京大会の運営を強く批判した」

 フランシスは東京に到着した瞬間から、時間管理や交通手段の問題にいたるまで、さまざま困難に直面したと明かした。

「数々のトップアスリートを育て上げたベテランコーチのフランシスは、トップアスリートがこのような苦境に立たされることを世界陸連が許していたとは到底理解できないと語った。統括団体は大会前に運営面を徹底的に分析するべきだったと強調した」

 オランダメディアが、世界陸上の運営を批判するフランシスのコメントを取り上げたのには理由がある。今大会でオランダは史上最多のメダルを獲得(金・銀・銅メダルをそれぞれ2個ずつの計6個)したなか、オランダのヘッドコーチ、ローラン・ミューリーもフランシスと同じような批判を口にしていたからだ。

 フランシスは、「組織運営の面で私がこれまで経験したなかで、最悪の世界選手権だ。日本側の責任ではない。世界陸連は選手こそがショーの主役であることをますます忘れつつある。問題は山ほどある。それを議論するにはあと15分は必要だ」と、母国紙『Jamaica Observer』に語っていた。

 オランダメディア『Sportnieuws』は、さらにフランシスの主張を掲載。ジャマイカのコーチは、「追加の人員などに対応しなければならないのは分かっているが、今回は本当にひどかった。各国全員が同じホテルに宿泊していたから、交通手段は悪夢のようだった。ウォーミングアップエリア行きのバスに乗るために、ホテルで1時間近く並ばなければならなかった」と口にした。
 
 続けて、「スタジアムからウォーミングアップトラックまでの距離が長すぎた。ハードル走や短距離走の準決勝を終えた選手たちがウォーミングアップエリアに戻ることができないほどだだった。開催国の日本は状況を考慮し、最善を尽くして運営しようとしていたが、このような状況は世界連盟に承認されるべきではなかった」とも語っている。

「今年最大のイベントにふさわしくない側面があった」とまとめたフランシスは、「選手たちがトラックで全力を尽くした一方、トラック外の課題が、組織の深刻な欠陥を露呈させた。世界陸連は東京大会から学び、今後のビッグイベントがスポーツ最高の舞台にふさわしい体制とサポートを選手に提供するよう努めるべきだ」と、あらためて環境面の改善を訴えた。

構成●THE DIGEST編集部

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