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競馬

春季“主役不在”の菊花賞はクラシック好走組vs新興勢力の争いか 能力に底見せない“ドゥラメンテ産駒”を本命視

三好達彦

2025.10.25

デビュー3連勝で青葉賞を制したエネルジコ。能力の底をまだ見せていない。写真:産経新聞社

デビュー3連勝で青葉賞を制したエネルジコ。能力の底をまだ見せていない。写真:産経新聞社

 10月26日、牡馬3歳クラシック三冠の最終戦となる菊花賞(GⅠ、京都・芝3000m)が行なわれる。

 今年の菊花賞は、日本ダービー(GⅠ)を制したクロワデュノール(栗東・斉藤崇史厩舎)が凱旋門賞(仏G1)へ出走したため、また皐月賞(GⅠ)制覇のミュージアムマイル(栗東・高柳大輔厩舎)は秋の天皇賞(GⅠ)出走のため、いずれもここを回避。春季の二冠馬が不在の三冠目となった。よって、今年はクラシック好走組と新興勢力の対決という構図になる。

 各馬の力量はもちろんだが、今週末は天候も気にしなければならない。京都の天気予報は土曜が晴れ時々曇り、日曜はずっと降雨で降水確率は午前0~6時が10%、6~18時が50%と予想されている。雨が降ることは間違いないだろうが、その量や時間には見えない部分が多く、ここでは稍重を前提として各馬の適性を見ていきたい。
 
 人気上位が予想されるのは、日本ダービー5着のエリキング(栗東・中内田充正厩舎)、同3着のショウヘイ(栗東・友道康夫厩舎)、青葉賞(GⅡ)勝ちのエネルジコ(美浦・高柳瑞樹厩舎)の3頭だ。まずは実績上位について検討していきたい。

 注目のエリキングは、秋の始動戦となった神戸新聞杯(GⅡ)を上り3ハロン32秒3という鬼脚で7番手から一気に前をのみ込んで快勝。昨秋はデビュー3連勝で京都2歳ステークス(GⅢ)を制したものの、その後、右第一指骨の剥離骨折を発症。今春はその治療・放牧明けで皐月賞(GⅠ)が11着、日本ダービーが5着と苦杯を舐めたが、ここにきていよいよ本来の能力が発揮できる態勢が整ったようだ。

 ただし、いくつかの懸念点はある。ひとつは500㎏を超える大型馬で、逞しい体形はステイヤーのそれとは印象を異にする点。もうひとつ気になるのは、神戸新聞杯で見せたように、3000mの長丁場を走るには末脚が切れすぎる点だ。距離延長への適性が未知数なのは他馬も同じだが、本馬に関しては2000~2400mがベストと受け取れるため、ここでは「押さえ」の評価としたい。
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