2026年ミラノ・コルティナ五輪の日本代表最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権(東京・代々木第一体育館)は12月21日に女子フリーが行なわれ、今季限りでの現役引退を表明した三原舞依がフリー127.86点、ショートとの合計190.63点を挙げて暫定トップ。演技直後は万感の表情で涙が一気に溢れた。
全日本ラストの舞をパーフェクトに終えた。今季で引退とあって演技直前の6分間練習から「舞依ちゃんガンバー」と大きな声援が飛んだ。
大歓声で迎えられた三原のフリー曲は「ジュピター」。最初のルッツ+トウループの連続3回転を着氷。以降も安定感あるジャンプ、表情豊かな表現力、指の先まで意識した振り付けで観衆を魅了。圧巻のノーミス演技でフィニッシュすると、表情が一気に崩れた。
三原は氷に顔をつけてしばらく動けず、観客は総立ちのスタンディングオベーションで称える。ようやく顔を上げた三原は涙を流しながら「Mai」と刺繍された応援バナーが揺れるピンク一色の会場に深く一礼。リンク脇で温かく迎えた中野園子コーチは満員の会場を見渡して三原に労いの声をかけた。
キスアンドクライで暫定トップの得点を確認し、「うんうん」とうなずいた三原。最後の全日本は最高のマイ・スマイルが弾けた。
神戸市出身で小学2年からスケートを始めた。病気や怪我にも苦しみながら、国際大会では四大陸選手権を2度優勝。22年にはグランプリファイナルも初制覇した。華麗で繊細な滑りで多くのファンに愛されてきた26歳のスケーターは11度目の出場で、現役ラストとなる全日本を「18年間の集大成。納得のいく演技をして笑顔で終えられたら」と話していた。
まさに有言実行。稀代のスケーターはラストダンスを渾身の演技で締めくくった。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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大歓声で迎えられた三原のフリー曲は「ジュピター」。最初のルッツ+トウループの連続3回転を着氷。以降も安定感あるジャンプ、表情豊かな表現力、指の先まで意識した振り付けで観衆を魅了。圧巻のノーミス演技でフィニッシュすると、表情が一気に崩れた。
三原は氷に顔をつけてしばらく動けず、観客は総立ちのスタンディングオベーションで称える。ようやく顔を上げた三原は涙を流しながら「Mai」と刺繍された応援バナーが揺れるピンク一色の会場に深く一礼。リンク脇で温かく迎えた中野園子コーチは満員の会場を見渡して三原に労いの声をかけた。
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神戸市出身で小学2年からスケートを始めた。病気や怪我にも苦しみながら、国際大会では四大陸選手権を2度優勝。22年にはグランプリファイナルも初制覇した。華麗で繊細な滑りで多くのファンに愛されてきた26歳のスケーターは11度目の出場で、現役ラストとなる全日本を「18年間の集大成。納得のいく演技をして笑顔で終えられたら」と話していた。
まさに有言実行。稀代のスケーターはラストダンスを渾身の演技で締めくくった。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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