専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
フィギュア

引退表明の三原舞依、ラスト全日本をノーミス演技で号泣 会場総立ち「Mai」ピンク一色に感謝【全日本フィギュア/女子フリー】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.12.21

三原は演技後、号泣した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

三原は演技後、号泣した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 2026年ミラノ・コルティナ五輪の日本代表最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権(東京・代々木第一体育館)は12月21日に女子フリーが行なわれ、今季限りでの現役引退を表明した三原舞依がフリー127.86点、ショートとの合計190.63点を挙げて暫定トップ。演技直後は万感の表情で涙が一気に溢れた。

 全日本ラストの舞をパーフェクトに終えた。今季で引退とあって演技直前の6分間練習から「舞依ちゃんガンバー」と大きな声援が飛んだ。

 大歓声で迎えられた三原のフリー曲は「ジュピター」。最初のルッツ+トウループの連続3回転を着氷。以降も安定感あるジャンプ、表情豊かな表現力、指の先まで意識した振り付けで観衆を魅了。圧巻のノーミス演技でフィニッシュすると、表情が一気に崩れた。

 三原は氷に顔をつけてしばらく動けず、観客は総立ちのスタンディングオベーションで称える。ようやく顔を上げた三原は涙を流しながら「Mai」と刺繍された応援バナーが揺れるピンク一色の会場に深く一礼。リンク脇で温かく迎えた中野園子コーチは満員の会場を見渡して三原に労いの声をかけた。

 キスアンドクライで暫定トップの得点を確認し、「うんうん」とうなずいた三原。最後の全日本は最高のマイ・スマイルが弾けた。
 
 神戸市出身で小学2年からスケートを始めた。病気や怪我にも苦しみながら、国際大会では四大陸選手権を2度優勝。22年にはグランプリファイナルも初制覇した。華麗で繊細な滑りで多くのファンに愛されてきた26歳のスケーターは11度目の出場で、現役ラストとなる全日本を「18年間の集大成。納得のいく演技をして笑顔で終えられたら」と話していた。

 まさに有言実行。稀代のスケーターはラストダンスを渾身の演技で締めくくった。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【画像】“うたまさ”が首位発進!全日本フィギュア選手権アイスダンスRD出場5組を特集!

【画像】新カップル“りかしん”こと紀平梨花/西山真瑚組が全日本アイスダンスで華麗に舞う!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    12月12日(金)発売

    定価:980円 (税込)
  • world_soccer_digest

    1月5日(月)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    12月19日(金)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    12月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    11月25日(火)発売

    定価:1100円 (税込)