12月21日、ミラノ・コルティナ五輪の日本代表最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権が東京・代々木第一体育館で開催された。坂本花織が女子フリーで圧巻の演技を披露し、５連覇を達成。さらに日本女子史上初の３大会連続五輪出場を決めた。

　2026年ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会を兼ねた大一番で、坂本はショートプログラム（79.43点）に続きフリーでも154.93点で首位に立ち、合計234.36点で頂点に立った。

　坂本を長年にわたり指導してきた中野園子氏は、「苦しかったので、その分、喜びは大きかった」と率直な胸の内を明かした上で、「やっぱり強いです。今日は120点だと思います。私にはできません」と重圧のかかる舞台での堂々たる演技を称えた。
  　また来年２月に開催されるミラノ・コルティナ五輪の本番に向けての課題についても言及。「ちょこちょこミスはありました。これを五輪では完璧にしてほしいと思います。でも、多分できると思います」とさらなる進化への期待を込めた。

　坂本の最大の強みについて問われると、中野コーチは「あれだけ追い込まれて、ひとつでもミスしたら負けてしまう...切羽詰まった状況で、自分の力を出し切れる人はなかなかいない。やっぱり厳しく育ててきてよかったと思いました」と勝負強さを挙げた。

　今季限りでの現役引退を表明している坂本は、全日本選手権で５連覇を達成。３大会連続出場となる五輪の大舞台で、どのようなパフォーマンスを披露するのかに注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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