2026年ミラノ・コルティナ五輪の日本代表最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権が12月21日に全カテゴリーが終了した。22日にはメダリスト・オン・アイスが開催された。プレッシャーから解き放たれたスケーターらが一夜限りの特別なプログラムで氷上を舞うなか、五輪代表を決めた全日本王者＆女王がサプライズのスペシャルコラボを披露。会場は大興奮に包まれた。

　女子シングルで全日本５連覇を達成した坂本花織の演技が終わった直後だった。ショート・アンコールの手拍子が鳴るなか、リンクサイドには坂本と男子シングル２連覇を飾った鍵山優真の姿があった。

　坂本が鍵山の手を引っ張って、颯爽と氷上に登場。同選手の今季ショート曲『Time To Say Goodbye』が流れると、２人は一緒に華麗なスケーティングを披露。息のあったステップ、アイスダンスのツイズルを披露。観衆から大きな拍手が起こる。

　一緒に左手を天上に掲げたフィニッシュポーズを決めると会場は割れんばかりの大歓声。王者と女王はハイタッチを交わして喜びを分かち合った。最後のコールアナウンスは「坂本花織、鍵山優真組でした」と、アイスダンスカップルとして紹介された。

　突然のサプライズは会場だけでなく、X上でも大盛り上がり。「やばーいやばすぎる！カオちゃんとユウマくんが一緒に踊ってる」「共演は心躍った」「坂本さんと鍵山くんのステップ凄い！ふたりとも違って上手い！」「坂本花織、鍵山優真組←流石に笑ったww」「これは凄いものを見た！ありがとう」など、反響が続々と相次いだ。
  　演技後、坂本は特別ステージで「だいぶ前ですけど、夏から（鍵山が）ステップを覚えてくれていて。もうこの機会しかできない！と思い、優真くんにお願いできますか～？ってお願いして。急きょアンコールにスペシャルゲストで滑ってもらいました」と共演の舞台裏を明かした。

　さらに「裏で打ち合わせして、『いけるよね？』みたいなノリでいきました」と告白。まさかの練習なし一発勝負だった。

　坂本と鍵山は全日本選手権でそれぞれ優勝を飾り、来年２月６日に開幕するミラノ・コルティナ五輪代表に決定。坂本は３大会連続３度目、鍵山は２大会連続２度目の出場でともにメダル候補に挙げられている。

構成●THE DIGEST編集部

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