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競技人口1億人!世界大会の賞金は2億円!日本にも押し寄せるeスポーツ「リーグ・オブ・レジェンド」の波

THE DIGEST編集部

2020.02.23

eスポーツのLoLは、世界各国で大会が開催されている。(C)Getty Images

eスポーツのLoLは、世界各国で大会が開催されている。(C)Getty Images

 オリンピック正式種目への採用が検討されるほどシーンが活性化しているeスポーツ。なかでも注目を浴びているタイトルのひとつが、『リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)』だ。LoLはアメリカのゲーム会社Riot Gamesが2009年にリリースしたMOBAジャンルの基本プレイ無料ゲームで、ユーザー人口はおよそ1億人。世界で最もプレイヤー数が多いPCゲームと言われており、ライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」でも、視聴者数が一番多い。

 サッカーや野球、バスケットボールなどのスポーツのようにLoLにも各地域ごとにプロリーグが存在する。代表的な地域としてアメリカ、ヨーロッパ、韓国、中国、台湾の5大リーグがあり、ほかにも南米、ロシア、日本、ラテンアメリカ、オセアニア、東南アジア、トルコ、べドナムなど各地でリーグ戦が行われている。

 毎年10月にはWorld ChampionShipと呼ばれる世界大会が開催され、去年の「2019 World Championship(以下、WCS2019)」では賞金約222万ドル(日本円で約2億4千万円)、決勝戦の平均視聴者数は2,180万人を記録した。WCS2019では「Louis Vuitton」が優勝トロフィーのサモナーズカップ専用のLED内臓トロフィートランクを制作するなど、コンピュータゲームだけの枠に収まらない新たな文化へと進化を遂げている。
 
 日本国内においてもLoLの競技的な活動は盛んに行われている。2014年から開催されている「League of Legends Japan League(以下、LJL)」では、日本国内のプロチームがリーグ形式で試合を行っており、「LJL 2020」からは福岡ソフトバンクホークスゲーミングも参戦し、競技シーンとして大きな成長を遂げている。

 国内におけるLoLシーンはプロだけにとどまらず、「全国高校eスポーツ選手権」や社会人リーグ、企業対抗戦など多くの世代で活動が行われているほどだ。

 そもそも、「LoL」というゲームタイトルどころか、MOBAというゲームジャンル自体聞いたことがない人もいるだろう。まずはMOBAとは、どういうジャンルなのかを説明したい。

「MOBA」はマルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナのそれぞれの頭文字から付けられた略称でRTS(リアルタイムストラテジー)の派生ジャンルになる。リアルタイムに進行する時間に対応しつつ、作戦を立てながら敵と戦う点はRTSと同じだが、複数のプレイヤーが2つのチームに分かれ、決められた戦場の中でキャラクターを操作し、敵本拠地の破壊を目指すのがMOBAの大きな特徴だ。
 

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