「カナダの冷酷な行為だ!」。このように米紙『New York Post』が怒りの声を挙げれば、『Los Angeles Times』紙も「カナダの疑わしい倫理観で、米国代表候補だったケイティ・ユーランダーの6度目の冬季五輪出場が閉ざされた」と報道。スケルトン競技のカナダチームの行為が批判の的になっている。
1月3日から10日かけて米ニューヨーク州北東部のレークプラシッド(1932年、80年の冬季五輪開催地)で行なわれた北米カップのスケルトン競技で、カナダチームが直前になって自国4選手の棄権を表明。この棄権によって出場選手が獲得できるポイントが減り、競技を行なう前にユーランダーの6度目となる冬季五輪出場の可能性が断たれてしまったのだ。
米放送局『FOX Sports』によると、カナダの公式連盟「ボブスレー・カナダ・スケルトン」は当初、「4選手の棄権は、プログラムの必要性を慎重に評価し、IBSF(国際ボブスレー・スケルトン連盟)と協議したうえで、選手の健康、安全、長期的な発展も考慮して決定した」と発表していた。
しかし、現地1月28日に『FOX Sports』がIBSFの調査報告の内容を報道。「IBSFの調査によると、カナダチームの行為は意図的で、他の選手が獲得できるポイントを減らすことを目的としたものと結論付けられた」と報じた。『Los Angeles Times』紙によると、結果的にカナダの選手が五輪出場枠を確保したという。
IBSFは、「今回の行為はカナダが自国の五輪出場枠を守るため、レークプラシッド北米カップ最終戦で獲得可能なポイントを意図的に減らすためのものだったというユーランダーの主張を裏付ける十分な証拠がある」と発表した。それでもカナダチームに罰則を科したり、大会結果を変更してユーランダーに五輪出場枠を与えたりするような措置は取らない。
というのも、「選手の失格や成績の取り消しには付随的な影響(例えば、他の参加者の公式順位が上がるなど)があるかもしれないが、オリンピック・ムーブメント・コードには、制裁措置以外で競技記録を変更できる基準や手段は規定されていない」という理由があるからだ。
競技直前になって棄権するのはルール内の行為のため、IBSFは「カナダのコーチと連盟は、IBSF行動規範の文言の範囲内で行動する一方、常にフェアプレーと倫理的な行動を促進する規範の精神に沿って関係者全員が行動することが期待される」と、スポーツマンシップの遵守を求めるのにとどまった。
競技成績とは別のところで6度目の五輪出場が断たれてしまったユーランダーは、『New York Post』紙の取材に対して、「明らかなポイント操作だったにもかかわらず、関与したカナダのコーチには何の罰則も科されていない。私は正義のために闘っている。正当なオリンピック出場の機会を取り戻すための闘いだ。しかし、私以上に意図的な操作によって傷つけられてきたすべてのアスリートのために闘っている。こうした行為の影響を受けたアスリートは私だけではないからだ」と心境を明かした。
ユーランダーの主張をフォローするように米国オリンピック・パラリンピック委員会は、ユーランダーに五輪出場資格を与えるようIOC(国際オリンピック委員会)に書簡を送付。『New York Post』紙によると、この請願書にはベルギー、ブラジル、ジャマイカ、デンマーク、オランダ、ガーナ、ナイジェリア、トリニダードなど、14か国の国名が記載されていたという。しかし「裁量権による出場枠の確保」はIOCに却下された。
「多くのサポートのおかげで私は、誠実さ、責任感、そして競技へと駆り立てたスポーツの真の価値観のために前進する力を得ることができた。競技での正当な競り合い、自分たちの可能性を追求しようとする情熱は、国境や政治を超えるもの。私はこれからも正しさのために闘い続ける。国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)に対し、私をサポートしてくれるコミュニティー、弁護士とともにこの問題を追及していく」
このようなコメントを発したユーランダーは、1984年生まれの41歳。2006年のトリノ五輪から、バンクーバー、ソチ、平昌、北京と5大会連続で冬季五輪に出場し、世界選手権では2つの金メダル、1つの銀メダル、3つの銅メダルを獲得している。父親は1960年代から70年代にかけて、MLBのミネソタ・ツインズ、クリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)、シンシナティ・レッズでプレーした外野手のテッド・ユーランダー。
構成●THE DIGEST編集部
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1月3日から10日かけて米ニューヨーク州北東部のレークプラシッド(1932年、80年の冬季五輪開催地)で行なわれた北米カップのスケルトン競技で、カナダチームが直前になって自国4選手の棄権を表明。この棄権によって出場選手が獲得できるポイントが減り、競技を行なう前にユーランダーの6度目となる冬季五輪出場の可能性が断たれてしまったのだ。
米放送局『FOX Sports』によると、カナダの公式連盟「ボブスレー・カナダ・スケルトン」は当初、「4選手の棄権は、プログラムの必要性を慎重に評価し、IBSF(国際ボブスレー・スケルトン連盟)と協議したうえで、選手の健康、安全、長期的な発展も考慮して決定した」と発表していた。
しかし、現地1月28日に『FOX Sports』がIBSFの調査報告の内容を報道。「IBSFの調査によると、カナダチームの行為は意図的で、他の選手が獲得できるポイントを減らすことを目的としたものと結論付けられた」と報じた。『Los Angeles Times』紙によると、結果的にカナダの選手が五輪出場枠を確保したという。
IBSFは、「今回の行為はカナダが自国の五輪出場枠を守るため、レークプラシッド北米カップ最終戦で獲得可能なポイントを意図的に減らすためのものだったというユーランダーの主張を裏付ける十分な証拠がある」と発表した。それでもカナダチームに罰則を科したり、大会結果を変更してユーランダーに五輪出場枠を与えたりするような措置は取らない。
というのも、「選手の失格や成績の取り消しには付随的な影響(例えば、他の参加者の公式順位が上がるなど)があるかもしれないが、オリンピック・ムーブメント・コードには、制裁措置以外で競技記録を変更できる基準や手段は規定されていない」という理由があるからだ。
競技直前になって棄権するのはルール内の行為のため、IBSFは「カナダのコーチと連盟は、IBSF行動規範の文言の範囲内で行動する一方、常にフェアプレーと倫理的な行動を促進する規範の精神に沿って関係者全員が行動することが期待される」と、スポーツマンシップの遵守を求めるのにとどまった。
競技成績とは別のところで6度目の五輪出場が断たれてしまったユーランダーは、『New York Post』紙の取材に対して、「明らかなポイント操作だったにもかかわらず、関与したカナダのコーチには何の罰則も科されていない。私は正義のために闘っている。正当なオリンピック出場の機会を取り戻すための闘いだ。しかし、私以上に意図的な操作によって傷つけられてきたすべてのアスリートのために闘っている。こうした行為の影響を受けたアスリートは私だけではないからだ」と心境を明かした。
ユーランダーの主張をフォローするように米国オリンピック・パラリンピック委員会は、ユーランダーに五輪出場資格を与えるようIOC(国際オリンピック委員会)に書簡を送付。『New York Post』紙によると、この請願書にはベルギー、ブラジル、ジャマイカ、デンマーク、オランダ、ガーナ、ナイジェリア、トリニダードなど、14か国の国名が記載されていたという。しかし「裁量権による出場枠の確保」はIOCに却下された。
「多くのサポートのおかげで私は、誠実さ、責任感、そして競技へと駆り立てたスポーツの真の価値観のために前進する力を得ることができた。競技での正当な競り合い、自分たちの可能性を追求しようとする情熱は、国境や政治を超えるもの。私はこれからも正しさのために闘い続ける。国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)に対し、私をサポートしてくれるコミュニティー、弁護士とともにこの問題を追及していく」
このようなコメントを発したユーランダーは、1984年生まれの41歳。2006年のトリノ五輪から、バンクーバー、ソチ、平昌、北京と5大会連続で冬季五輪に出場し、世界選手権では2つの金メダル、1つの銀メダル、3つの銅メダルを獲得している。父親は1960年代から70年代にかけて、MLBのミネソタ・ツインズ、クリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)、シンシナティ・レッズでプレーした外野手のテッド・ユーランダー。
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