間もなく開幕するミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、イタリア北部各地で8競技116種目の熱戦が展開される。
この中で男女アルペンスキーの舞台となるボルミオ、コルティナ・ダンペッツォのトファーネについて、カナダの公共放送「CBC」が、両コースの危険性、そして選手にとっていかに難易度が高いものかを紹介した。
アルペン競技が実施されるドロミティ山塊は、同メディアによれば「近年は特に危険性が高まっている」と指摘。「ドロミティは切り立った岩壁が連なる、極めて急峻で繊細な山岳地帯であり、その脆さ自体が危険の要因となっている。とりわけ近年は気候変動の影響により、山の状態がはるかに予測不能になったことが、致命的な組み合わせとなっている」と綴っている。 ドロミティは温暖化によって登山者や観光客を引き寄せた一方で、雪氷の不安定化が重大事故の引き金となっており、昨夏だけで100人以上が命を落としている。2022年には、巨大な氷塊(セラック)が崩落し、これによって11人の登山者が死亡するなど、大きな危険を孕んでいるが、競技の会場としても「名高いが、気まぐれなコース」と表現されるように、コンディションの変化が激しいことで知られる「難関コース」であるという。
ちなみに近年は異常な高温により、昨年12月の時点で、夜間ですら人工降雪ができない状況に陥り、山の上部にいた数百人のスキーヤーが、下山ルートの雪が消えたことで足止めされる事態も発生するほどだった。1月になっても積雪は乏しく、木々はまだ緑色のままで、岩肌が墓標のように剥き出しになっていたと報告されている。
トファーネのコースについて同メディアは、「スタート直後、薄い雪に覆われた2つの不気味な岩の突起が立ちはだかり、巨大な石の門の塔のように見える。コースで最も急な直滑降区間となるこのスポットを選手は通過し、自動車並みの速度に達する。そして岩の間を抜けた直後にはジャンプが待ち構えており、空中に投げ出されることは避けられない構造になっている」とその難易度の高さを強調した上で、さらに前述の雪の薄さに加え、アイスバーン化による危険性にも言及した。
実際、このようなコースでは多くのアクシデントが起こっており、記事では2024年の女子アルペンスキーでカナダのヴァレリー・グレニエが肩の骨折、前十字靱帯断裂という重傷を負い、アメリカのミカエラ・シフリンも転倒事故によってPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんだことを紹介している。
コルティナ・ダンペッツォでは、アルペン競技以外にリュージュも行なわれるが、ここでもカナダのエンバー=リー・サスコが「初めてこの地で走った際、壮大な山々に囲まれた美しい景観と同時に、強い恐怖を感じた」と明かしたという。
そして同メディアは、コースの危険性や過酷さを指摘する一方で、恐怖を乗り越えて競技に臨む選手のメンタリティーにも言及。「スポーツの世界では、とりわけ危険を伴う競技ほど、『短い記憶(ネガティブな記憶をいつまでも引きずらないこと)』が重宝される。自分のミスに、いつまでもとらわれていてはいけない。前を向いた時にこそ、成功は訪れる」と綴っている。
構成●THE DIGEST編集部
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この中で男女アルペンスキーの舞台となるボルミオ、コルティナ・ダンペッツォのトファーネについて、カナダの公共放送「CBC」が、両コースの危険性、そして選手にとっていかに難易度が高いものかを紹介した。
アルペン競技が実施されるドロミティ山塊は、同メディアによれば「近年は特に危険性が高まっている」と指摘。「ドロミティは切り立った岩壁が連なる、極めて急峻で繊細な山岳地帯であり、その脆さ自体が危険の要因となっている。とりわけ近年は気候変動の影響により、山の状態がはるかに予測不能になったことが、致命的な組み合わせとなっている」と綴っている。 ドロミティは温暖化によって登山者や観光客を引き寄せた一方で、雪氷の不安定化が重大事故の引き金となっており、昨夏だけで100人以上が命を落としている。2022年には、巨大な氷塊(セラック)が崩落し、これによって11人の登山者が死亡するなど、大きな危険を孕んでいるが、競技の会場としても「名高いが、気まぐれなコース」と表現されるように、コンディションの変化が激しいことで知られる「難関コース」であるという。
ちなみに近年は異常な高温により、昨年12月の時点で、夜間ですら人工降雪ができない状況に陥り、山の上部にいた数百人のスキーヤーが、下山ルートの雪が消えたことで足止めされる事態も発生するほどだった。1月になっても積雪は乏しく、木々はまだ緑色のままで、岩肌が墓標のように剥き出しになっていたと報告されている。
トファーネのコースについて同メディアは、「スタート直後、薄い雪に覆われた2つの不気味な岩の突起が立ちはだかり、巨大な石の門の塔のように見える。コースで最も急な直滑降区間となるこのスポットを選手は通過し、自動車並みの速度に達する。そして岩の間を抜けた直後にはジャンプが待ち構えており、空中に投げ出されることは避けられない構造になっている」とその難易度の高さを強調した上で、さらに前述の雪の薄さに加え、アイスバーン化による危険性にも言及した。
実際、このようなコースでは多くのアクシデントが起こっており、記事では2024年の女子アルペンスキーでカナダのヴァレリー・グレニエが肩の骨折、前十字靱帯断裂という重傷を負い、アメリカのミカエラ・シフリンも転倒事故によってPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんだことを紹介している。
コルティナ・ダンペッツォでは、アルペン競技以外にリュージュも行なわれるが、ここでもカナダのエンバー=リー・サスコが「初めてこの地で走った際、壮大な山々に囲まれた美しい景観と同時に、強い恐怖を感じた」と明かしたという。
そして同メディアは、コースの危険性や過酷さを指摘する一方で、恐怖を乗り越えて競技に臨む選手のメンタリティーにも言及。「スポーツの世界では、とりわけ危険を伴う競技ほど、『短い記憶(ネガティブな記憶をいつまでも引きずらないこと)』が重宝される。自分のミスに、いつまでもとらわれていてはいけない。前を向いた時にこそ、成功は訪れる」と綴っている。
構成●THE DIGEST編集部
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