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食と体調管理

【Do My Best, Go!|髙橋礼華・女子バドミントン|後編】「とにかく1点、1点を取って積み重ねていくしかないんだ」追い込まれた決勝の舞台。支えになったのは“諦めない”というただ一心

元川悦子

2026.04.07

写真:GettyImages

写真:GettyImages

 明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。今回は2016年リオデジャネイロ五輪でバドミントン女子ダブルス金メダル獲得という偉業を達成した「タカマツペア」の髙橋礼華さんが登場。競技を始めたきっかけやこれまでのキャリアの転機、リオ五輪までの道のり、引退の決断、今後の目標、そしてアスリートの食生活まで幅広く語ってくれた。

――リオまでの4年間は世界選手権で勝てないなど紆余曲折もありました。

 正直、無理かもと考えたこともありました。当時は中国ペアを筆頭に強いペアがいたので金メダルを遠く感じていました。それでも足りないと感じた分は練習で埋めようと前だけ向いて進んでいきました。

 私が無理かもしれないと思った時には、松友が絶対に大丈夫と支えてくれたし、逆もあった。いつも上を目指し続けてトレーニングができる関係だったのが大きかった。一心同体ではないですけど、ペアとして同じ目標を見れていないとうまくいかない。それを痛感した4年間でしたね。

――そして迎えたリオ五輪本番。順調に勝ち上がり、決勝はデンマークのクリスティーナ・ペデルセン&カミラ・リュダユール組との対戦でした。第1ゲームを18-21で先行され、第2ゲームを21-9で制してタイに持ち込み、迎えた第3ゲーム。一時は16-19とリードを許し、絶体絶命の状況に直面しました。

 あきらめないという気持ちだけだったと思います。金メダルに届かなかったとしても、自分が負けを認めてしまったら終わりだと考えていました。

 五輪の決勝という舞台なんて人生で二度と味わうことができない。だからこそ、ここであきらめるわけにはいかない。「とにかく1点、1点を取って積み重ねていくしかない」と自分自身を奮い立たせながら、最後まで戦い抜けたと思います。

――最後に相手のコートにシャトルが落ち、金メダルが決まった瞬間は?

「終わった?勝ったの?何が起きたの?」という感覚でした。「金メダルだ!よっしゃー!」という感じではなかったですね(笑)。あの状況で逆転できたのは、あきらめずに戦ったからという確信がありました。
 
――金メダル獲得後の盛り上がりはどのように過ごされたのでしょうか?

 そのときの松友との会話は全然覚えていません(笑)。ずっと慌ただしく動いたので、感動を味わう余裕もなかったですね。表彰式でメダルをかけてもらってすぐに現地にいた日本のテレビ局回りをしたり、閉会式も参加しましたがほとんど記憶がないですね。それくらい怒涛の日々だったと思います。たくさんの方からメッセージをもらってじわじわと実感が湧いてきた気がします。

――日本バドミントン界初の金メダル獲得ということで、2020年夏に開催予定だった東京五輪も大きな期待が寄せられましたが、2020年8月に現役引退を決断されました。

 東京五輪選考レースの私たちは3番手でした。その最中にコロナ禍で五輪が延期になりました。選考レース再開後は30~31歳になってしまうと考えたとき、難しいかもという気持ちになりました。もし奇跡が起きて、東京五輪に出られても金メダル以外は納得できない。じゃあ今の状態でその目標にたどり着けるかと考えたときに引退を決断しました。

――同年12月に同じバドミントン選手の金子祐樹選手と結婚し、2021年にはお子さんも誕生されました。

 引退直後は体育館に行かない日々に戸惑いもありました。自分や周囲の環境が少し落ちついてきた2023年くらいから自分がバドミントンで得た経験を伝えていけたらと考えるようになりました。そこからU-19日本代表チームや名古屋2部のチームを指導させていただくなど、少しずつ活動をはじめています。自分の考えを相手に伝えてプレーをしてもらうことは難しいですけど、新たなやりがいにもなっています。だから体が動いて、金メダリストとしての需要があるうちは、バドミントンやスポーツ界に貢献していければと思います。

 あとはこれまでバドミントンしかやってこなかったので、それ以外で興味があることにもどんどんチャレンジしていきたいですね。
 

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