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フィギュア

「彼女を撮らないで!」五輪でカメラから守ってくれた…坂本花織が感謝を込めた“最大限の敬意”に米フィギュア女子が大粒の涙【世界選手権】

THE DIGEST編集部

2026.03.27

女子SP後の会見で小さめメダルを手に微笑む(左から)千葉、坂本、そしてグレンの3人。(C)Getty Images

女子SP後の会見で小さめメダルを手に微笑む(左から)千葉、坂本、そしてグレンの3人。(C)Getty Images

 現地3月25日、チェコ・プラハでフィギュアスケートの世界選手権が開幕した。初日には女子ショートプログラム(SP)が行なわれ、日本の坂本花織が今季世界最高を更新する79.31点をマークして首位。千葉百音が78.45点で2位に、アメリカのアンバー・グレンが72・65点で3位につけた。

 ショートトップ3の3選手は競技後に揃って会見に出席。そこで繰り広げられたのが、感動メッセージの応酬だった。

 先のミラノ・コルティナ五輪の女子シングルで、グレンが坂本に対してとった心優しき行動は大きな話題を呼んだ。フリーの演技を終えて、ひとり涙を流す坂本に歩み寄って言葉を投げかけたグレン。すると一斉にカメラマンたちも接近した。するとグレンは「彼女を撮らないであげて」とばかりに手のジェスチャーで制止し、坂本だけの貴重な空間を守ってあげたのだ。その様子は大々的に報じられ、グレンの誠実な人柄を称える声が相次いだ。

 あの場面についてあらためて問われたグレンは、「人びとに称賛してもらうのはありがたいことですが、結局のところ、それは単なる当たり前の礼儀なんです」と謙虚にコメント。そのうえで「私もああした場面でたくさんの人が近づいてきたことがありました。あまり居心地のいいものではない。テレビやニュースとして関心があるのは分かるのですが、私たちも人間なんだから、と思うんです」と想いを伝えた。
 
 これを受けてグレンよりひとつ年下の坂本はまず、2013年のジュニアグランプリファイナルで初めて戦った時から13年間、一緒に切磋琢磨できたことに感謝を述べた。そして通訳を介して、「通常、私たちの競技ではライバル同士だと、試合前にあまり親しくならない傾向があります。でもアンバーは、その固定観念を打ち破ってくれました」と語り、「彼女は、誰かが困っていたり苦しんでいたりするのを見ると、『自分に何ができるだろう?』と考えてすぐに行動できる人です。日本のスケーターを代表して言わせてもらうと、私たちは彼女にすごく救われてきました」と続けた。

 隣に座って聞いていたグレンは何度も胸に手を当てて感動ぶりを示し、坂本に「サンキュウ、サンキュウ」と言って大粒の涙を拭った。

 はたして、現役最後となるフリーで坂本はどんなラストダンスを披露してくれるのか。そして盟友グレンはキャリア初の世界選手権メダルを獲得できるのか。見どころ満載のフリーは、日本時間の金曜日深夜に開催される。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】坂本花織の感動メッセージを聞き、涙を浮かべるアンバー・グレン
 
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