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アロンソの日本GPでの2026年初完走に「単に遅いだけ」と厳しい指摘...一方、ホンダは一安心?「何より重要なのは“名誉”だった」【F1】

THE DIGEST編集部

2026.04.01

シーズン3戦目にしてようやく完走できたアロンソ。(C)Getty Images

 F1アストンマーティンは2026年シーズン序盤、深刻な不振に苦しんでいる。そんな中、チームにパワーユニット(PU)のワークス供給をしているホンダの母国グランプリである第3戦日本GPでようやく"最低限"の成果を手にした。

 鈴鹿サーキットでの週末、フェルナンド・アロンソが今季初めて完走を果たし18位でフィニッシュ。ランス・ストロールはリタイアに終わったものの、改善の兆しを見せる走りを披露した。F1チームとしては小さな前進に過ぎず、「完走」という結果をピックアップされること自体が、ここまでの苦境を象徴している。

 アロンソの完走について、各国のメディアはどのように反応しているのか。

 英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「これは苦境にある新パートナーシップにとっての小さな慰めに過ぎない」として、その意義は極めて限定的だと指摘。次のように詳述した。

「信頼性対策は機能した。しかし祝うような雰囲気ではない。アロンソは周回遅れの18位で、キャデラック(17位のセルジオ・ペレス)から30秒も遅れた。『AMR26』は動きが重く、高速コーナーで弱いマシンであると露呈してしまった。チーフ・トラックサイドオフィサーのマイク・クラックによる『非常に長いリストのうちのひとつにチェックを入れただけ』という言葉が象徴するように、改善への道のりは依然として遠い」
 
 国際的な自動車専門誌『CAR and DRIVER』のスペイン版は、この結果を「最も基本的な目標の達成」として位置付けた。「アストンマーティンは日本GPに、ただチェッカーフラッグを見ることだけを目標に臨んだ」と報じ、シーズンここまでの状況がいかに深刻だったかを強調する。

 この週末の前には、問題解決への期待もあったが「それは実現しなかった。PUはプレシーズンテストやオーストラリアGPの時と同じもので、配置の変更程度しか行なわれていない」と、抜本的な改善が無かった現実を指摘。振動問題についても、「原因を特定できていないのか、あるいは簡単に解決できないのか……。どちらにせよ、楽観視できる状況ではない」と不安を示した。

 レース自体の評価も厳しく、「良いニュースといえば、チェッカーフラッグを見られたことだけだ。それが最初の一歩だが、あくまで最低限に過ぎない」と記述。「アロンソのファステストラップは1分36秒221で、連勝したキミ・アントネッリ(メルセデス)より約4秒遅かった」と、データ面からも現状の競争力の低さが端的に示されたことを指摘し「マシンは特別に不安定だったわけではなく、単に遅いだけだ」と、問題の根深さを窺わせた。
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