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ラグビー

「家族のために戦う」日本代表・李承信、結婚で変わった“ラグビーへの思い”と「目配り、気配り」の原点

向風見也

2026.04.16

コベルコ神戸スティーラーズの司令塔、李承信。(C) Getty Images

コベルコ神戸スティーラーズの司令塔、李承信。(C) Getty Images

 ラグビー日本代表の李承信は、家族との繋がりを重んじる。

「一番のモチベーションです。なぜラグビーをするのかと言えば、家族のためというところがあります」
 
 昨年は次男で現三菱重工相模原ダイナボアーズの承爀の、また長男の承記の結婚式へ出席。長男の1日は代表活動期間中だったが、その数カ月前にエディー・ジョーンズヘッドコーチの許可を取った。

「『ファミリーファースト。行ってきていい』と。…よかったです」

 上司に大事な交渉事をするタイミングを探る術は、11歳から父子家庭で過ごすなかで培ってきた。幼少期こそ「結構わがままに生きていた」ものの、家庭内での父の負担が増えたのを察するうち、他者の顔つきから心理を読み解くのが得意になったとのことだ。

「目配り、気配りはできる方だと思います!」

 最近は自身が家庭を持った。現在参戦中の国内リーグワン1部のさなか、3月5日に結婚したことを公表した。

 それまで所属するコベルコ神戸スティーラーズの寮で暮らしていたのを終え、新居からグラウンドという職場に通う。

 これまでの選手生活で学んだ知識やチームから手渡される個別の栄養指導の書類をもとに、妻に普段の食事メニューをリクエストする。「自炊はできない」と苦笑する青年は、感謝しきりだ。

「食事、ケアを含め、ラグビーにフォーカスできるようサポートしてもらっています。自分ひとりでやっているところから、守るべきものができた。モチベーションの意味でも、支えてもらっています。ラグビーに対して、強い思いを持つようになりました」

 こう述べたのは4月5日。東京・秩父宮ラグビー場での第14節に途中出場した。共同主将のひとりで普段は先発出場が多いものの、デイブ・レニーヘッドコーチの大局観に基づきリザーブに回っていた。

 リコーブラックラムズ東京を40―19で下したが、口にしたのは自身のパフォーマンスへの反省点だ。

「(出番を得てから)結果としてトライを獲れたところはポジティブですが、自分のなかで『もう1歩』で相手を崩せるピクチャーは見えていながらブレイクダウン(接点でのせめぎ合い)、規律(の乱れ)で求めている形にもっていけない(局面もあった)。フラストレーションのたまる試合だったかな」
 
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