競馬

混戦必至の皐月賞はスワーヴリチャード産駒を本命視 2頭のGⅠホースが残す“不安要素”

三好達彦

2026.04.19

京成杯を勝ったグリーンエナジー。写真:産経新聞社

 4月19日、クラシック三冠レース初戦の皐月賞(GⅠ、中山・芝2000m)が行なわれる。

 昨年のホープフルステークスの覇者ロブチェン(牡3歳/栗東・杉山晴紀厩舎)、朝日杯フューチュリティステークスの勝ち馬カヴァレリッツォ(牡3歳/栗東・吉岡辰弥厩舎)と2頭のGⅠホースが参戦。通常ならこの2頭を主軸に考慮すべきなのだろうが、前者は今年初戦の共同通信杯(GⅢ、東京・芝1800m)を3着に取りこぼし、後者はキャリア3戦すべてが1600mで、2000mに関しての距離適性が未知数という不安を残す。一方でプレップレースの勝ち馬、上位馬にもそれぞれ一長一短があり、比較は困難を極める。

 そうした状況ではあるが、本稿では1月に皐月賞と同じ舞台、中山・芝2000mの京成杯(GⅢ)を出色の内容で勝ち上がったスワーヴリチャード産駒のグリーンエナジー(牡3歳/美浦・上原佑紀厩舎)を本命に推してみたい。
 
 グリーンエナジーは昨年6月にデビュー。新馬戦(東京・芝1800m)は勝ち馬から0秒9も遅れる3着に敗れるが、5か月の休養を挟んだ未勝利戦(東京・芝2000m)では一変。1000mの通過ラップが63秒3という超スローペースではあったが、上がり3ハロン32秒9という破格の末脚を繰り出し、2着を3馬身(0秒5差)千切り捨てた。

 そして、今年初戦の京成杯でもその末脚がものを言い、第4コーナー10番手から抜群の末脚で先行策から粘り込みをはかるマテンロウゲイル(牡3歳/栗東・野中賢二厩舎)をクビ差捉え、優勝を果たした。1分59秒3の走破時計が優秀であれば、この舞台で叩き出した上がり33秒8という数字もなかなかお目にかかれないもの。初の大舞台でも、GⅠホースや他の重賞ウィナーに決して見劣らない。平成生まれ初のトレーナーであり、開業4年目にして驚異の3頭出しで皐月賞に挑む若き指揮官、上原佑紀調教師の手腕にも注目したい。
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