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競馬

桜の女王スターアニスに浮かび上がる“懸念” 本命候補は強烈な決め脚武器の「非桜花賞組」【オークス】

三好達彦

2026.05.23

桜花賞を制したスターアニス。二冠に期待がかかるが…。写真:産経新聞社

桜花賞を制したスターアニス。二冠に期待がかかるが…。写真:産経新聞社

 5月24日、牝馬クラシックの二冠目であるオークス(GⅠ、東京・芝2400m)が行なわれる。

 オークスを迎えるにあたって桜花賞から800m延びる「距離延長」は毎年話題にのぼるテーマではあるが、今年もやはり「スターアニス(牝3歳/栗東・高野友和厩舎)は2400mに対応できるか?」が最大のテーマになるだろう。

 桜花賞(GⅠ)では上がり最速である33秒7の末脚を繰り出し、2着に2馬身半という決定的な差を付けて戴冠したスターアニス。走破時計も1分31秒5という歴代2位の速さで、文句の付けようがない内容での勝利だったと言える。父が短距離ダートで活躍したドレフォン、母がスプリント重賞2勝のエピセアロームという血統であっても、そのマイナス要因を覆してオークスを制しても驚きはしない。

 しかし一方で、桜花賞で強い勝ち方をした馬がオークスで沈んだシーンもまた少なからずあった。いささか古い話にはなるが、桜花賞を3馬身半差で圧勝したニシノフラワー(父Majestic Light)が7着に敗れた1992年。桜花賞を4馬身差で快勝したキョウエイマーチ(父ダンシングブレーヴ)が11着に惨敗した1997年。近年で言っても、2021年の桜花賞を1分31秒1のレースレコードで制したソダシ(父クロフネ)が、オークスで8着に沈んでいることを忘れてはならない。

 スターアニスの場合、気掛かりなのは走破時計の速さだ。前述したソダシが打ち立てたレースレコードとは0秒4差の1分31秒5は立派な数字だが、ここに表れたスピード能力の高さが諸刃の剣となって、スタミナも要求されるオークスでは負のベクトルへ働きはしないか懸念が浮かぶ。

 これらを受けて本稿での決断は、スターアニスを本命とはせず、もし悪い意味で血が騒いだ場合には馬群に沈むケースもありとしつつ、3番手の▲評価としておきたい。
 
 主軸としてクローズアップしたいのは、非桜花賞組のラフターラインズ(牝3歳/美浦・小笠倫弘厩舎)だ。本馬のストロングポイントは何と言っても強烈な決め脚。ここまでの5戦ですべて上がり最速の末脚を使い、近3走ではいずれも32秒台を記録しているのだから、その凄まじさは驚異的。なかでも前走のフローラステークス(GⅡ、東京・芝2000m)では直線8番手から一気に突き抜け、最後は手綱を抑える余裕がありながら2着のエンネ(牝3歳/栗東・吉岡辰也厩舎)に1馬身1/4(0秒2)の差を付けて圧勝した。大外の18番枠に入ったことを憂慮する声もあるが、ゲートの出が遅いラフターラインズにとっては、揉まれることなくレースを進められるという意味でかえって好都合。腕達者なダミアン・レーン騎手の連続騎乗も心強い材料である。
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