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競馬

パンジャタワーでも、ステレンボッシュでもない…GⅠ馬を差し置いても本命に推す“東京マイル巧者”【安田記念】

三好達彦

2026.06.06

エプソムCを制したトロヴァトーレ(11番)。写真:産経新聞社

エプソムCを制したトロヴァトーレ(11番)。写真:産経新聞社

 6月7日、春のマイル王決定戦となる安田記念(GⅠ、東京・芝1600m)が行なわれる。

 昨秋のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)優勝で、牡馬が出られるJRAの芝マイルGⅠの完全制覇を成し遂げたジャンタルマンタル(牡5歳/栗東・高野友和厩舎)が、海外遠征などの疲れを取って秋に備えるため本レースを回避。すると圧倒的な主役を失ったマイル戦線は一気に混沌とし、加えて主力メンバーと見られていた前哨戦マイラーズカップ(GⅡ)の覇者、アドマイヤズーム(牡4歳/栗東・友道康夫厩舎)が右前肢の爪を傷めて出走回避を表明。今年の安田記念は争覇圏内にいると思われる有力馬が五指に余るというような乱戦模様になっている。
 
 そんな状況のなか、轡を揃えた17頭。まずはマイルGⅠを制した経験を持つ2頭から見ていこう。

 昨年のNHKマイルカップ(GⅠ)を勝ったのはパンジャタワー(牡4歳/栗東・橋口慎介厩舎)。GⅠ制覇後は芝1200mのキーンランドカップ(GⅢ)を勝ったが、以後は豪州のゴールデンイーグル(芝1500m)が5着、サウジアラビアの1351ターフスプリント(GⅡ、芝1351m)が5着、高松宮記念(GⅠ)が4着と、勝利を挙げられずにいる。芝1200m戦でデビューした通り、パンジャタワーの本質はマイラーというよりスプリンター。勝ったNHKマイルカップでも、2着以下の馬のその後を見ると、低調なレースレベルに恵まれた感が否めず、いまの本馬にとってマイルはやや長いとみて、評価は「△」にとどめたい。

 もう1頭のGⅠホースは一昨年の桜花賞馬、ステレンボッシュ(牝5歳/美浦・宮田敬介厩舎)。2024年は桜花賞制覇後もオークス(GⅠ)が2着、秋華賞(GⅠ)と香港ヴァーズ(GⅠ)がともに3着と大活躍を見せた。しかし昨年から長いスランプに入ってファンをやきもきさせたが、今年は中山牝馬ステークス(GⅢ)を7着としたあと、エプソムカップ(GⅢ)でトロヴァトーレ(牡5歳/美浦・鹿戸雄一厩舎)との激しい競り合いには敗れたものの、上がり33秒1という切れ味を繰り出してハナ差の2着に健闘。復調の気配を見せたからには、〔1・2・0・1〕と東京を得意の舞台としている桜花賞馬を評価しないわけにはいかない。さらなる上昇と、鞍上のダミアン・レーン騎手の手腕にも期待して〇(対抗)を献上したい。
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