専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
格闘技・プロレス

「日本よ、覚悟はいいか!」辻陽太がIWGP王座奪還 新日本プロレス新時代の顔に名乗り

野口航志

2026.06.16

辻がIWGP王座に返り咲いた。写真:野口航志

辻がIWGP王座に返り咲いた。写真:野口航志

 新日本プロレスが新たな体制へ向かう節目の大阪城ホールで、辻陽太がIWGPヘビー級王座を取り戻した。

 ブシロードからテレビ朝日、サイバーエージェントへ。団体の親会社が変わろうとしている中で迎えた上半期のビッグマッチ「6.14 DOMINION in OSAKA-JO HALL」。そのメインイベントは、第88代王者カラム・ニューマンと前王者・辻によるIWGPヘビー級選手権だった。

 辻は1.4東京ドームでKONOSUKE TAKESHITAを破り、IWGP世界ヘビーとIWGP GLOBALの二冠王者となった。しかし4.4両国国技館でカラムにIWGPを奪われ、5.3福岡ではアンドラデに敗れ、GLOBAL王座も失った。時代を掴んだはずの男が、無冠となって迎えた再戦だった。
 

 辻は、IWGPヘビー級王座を「世界最高峰のベルト」と位置づけ、王者には新日本を背負う責任があると訴えてきた。一方のカラムは、史上最年少王者としての自信を見せ、前日公開調印式では、辻をテーブルクラッシュでKO。辻が“王者の在り方”を問い、カラムは“勝った者が王者だ”という現実を突きつけてきた。

 この日の第6試合では、同じユナイテッド・エンパイアのグレート-O-カーン&HENAREが、イス攻撃を有効に使いIWGPタッグ王座を奪還していた。正攻法だけではない勝利への執着。その闘い方はメインイベントのカラムへとつながる帝国からのメッセージでもあった。ただ、カラムの闘いは単なる非道ではなかった。鉄柵、エプロン、テーブル、花道。使える場所をすべて使い、危険を承知で飛び込む、王者の攻めだった。

 ゴング直後から、両者は激しくぶつかり合った。序盤は辻が打撃とグラウンドで主導権を握り、ショルダータックルや低空のフロントキックで王者を押し込む。しかし場外に出ると、流れは一変。カラムは辻を鉄柵に叩きつけ、観客席に座らせてドロップキックを浴びせる。さらに花道から段差を利用してのトペコンヒーロー、トップロープからのフットスタンプで辻の腹部に深いダメージを刻んだ。

 エプロン上ではカラムがエクスカリバーを食らわせ、辻はテーブルと鉄柵に打ちつけられる。それでもリングアウト寸前で生還。劣勢のまま進んだ20分過ぎ、大阪城に「陽太」コールが広がった。辻はカウンターのフロントスープレックスでカラムを投げ捨て、コーナーへ激突させる。この一撃のあと、カラムは肩を気にするような仕草を見せ、一瞬、試合に間が生まれた。勝敗を分ける攻防であると同時に、試合後に辻が「どうやらヤツは少し不完全燃焼のようだな」と語った言葉にもつながる場面だった。

 それでもカラムはツバを吐いて挑発し、なおもオスカッター2.0で仕留めにかかる。一進一退の攻防。最後に試合を決めたのは、辻の新技だった。オスカッター2.0をジーンブラスターで撃墜すると、続けて「ファイヤーブラスター」が炸裂。23歳の王者を葬り、辻がIWGPヘビー級王座を奪還した。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    6月3日(水)発売

    定価:980円 (税込)
  • world_soccer_digest

    6月4日(木)発売

    定価:980円 (税込)
  • smash

    5月21日(木)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    4月24日(金)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    5月22日(金)発売

    定価:1100円 (税込)