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卓球

「もう我々を恐れていない」18歳・張本美和の発言に中国メディアが危機感 WTT横浜での優勝に「今後最大の強敵になる」

THE DIGEST編集部

2026.08.10

WTT横浜で優勝した張本美和。兄妹ダブル優勝を達成した。(C) Getty Images

WTT横浜で優勝した張本美和。兄妹ダブル優勝を達成した。(C) Getty Images

 中国メディアが、日本卓球界の18歳・張本美和の急成長に警戒感を強めている。

 中国メディア『捜狐』は8月9日、「張本美和 4-2 陳幸同、まさか試合後にこう語るとは」と題した記事を掲載。現地9日に行なわれたWTTチャンピオンズ横浜の女子シングルス決勝で、張本が中国の実力者・陳幸同を4対2で破り、優勝したことを大きく取り上げた。

 記事が特に注目したのは、張本が決勝までの過程で陳熠、王芸迪、陳幸同と3人の中国勢を連破した点だ。『捜狐』は今回の優勝について「価値が非常に高い」と評価。さらに、決勝では相手の反撃を受けながらも、張本がスピードと多彩なバックハンド、正確なコース取りを武器に主導権を握り、重要な場面で迷いなく仕掛けたと称賛している。

 そして中国メディアが強い関心を示したのが、試合後の張本の発言だった。
 

 昨年の横浜大会では早期敗退に終わった一方、今年は「最初から最後まで全力を尽くした」とし、地元開催での優勝を自身の目標に掲げていたことを明かしたという。『捜狐』はこの発言から、張本が今大会を「挑戦」ではなく「優勝するための大会」と位置づけていたと分析。「優勝への野心」を隠さなくなった姿勢に注目している。

 もちろん、今回の優勝には中国のトップ選手が不在だったという事情もある。孫穎莎と王曼昱が今大会を欠場していたため、一部では張本の優勝を“棚ぼた”と見る向きもあるという。

 しかし、『捜狐』は張本がそうした状況を気にする必要はないとの論調を展開。その根拠として、今年の世界選手権で王曼昱を破ったことを挙げた。

 張本はこれまで王曼昱を苦手としていたが、世界選手権の女子団体戦で勝利。『捜狐』はこの一戦によって、張本が中国トップ選手を相手にした際の心理的な弱点を克服し、「十分な対戦への自信を積み重ねた」と指摘している。

 さらに記事では、現在の張本について「技術がますます成熟し、精神面も落ち着いてきた」と評価。劣勢時の粘りや試合中の戦術変更にも優れ、王芸迪や陳幸同といった中国の主力選手に対しても、戦術の変化で相手のプレースタイルを崩せるようになったと分析している。

 そして最後に、『捜狐』は今後、孫穎莎や王曼昱が国際大会に戻ってきたとしても、張本は「もう我々を恐れることなく正面から対抗し、優勝を狙う準備ができている」と強調。「中国卓球界にとっては間違いなく重大な警告」とまで表現し、18歳の日本人選手を「今後の国際舞台で中国卓球の優勝を阻む最大のライバルになる」と位置づけた。

 中国女子卓球界が長年圧倒的な強さを誇るなか、その牙城に迫る存在として張本美和への警戒感が高まっている。中国メディアの論調からも、18歳の張本が「中国勢に挑む若手」から「中国勢が対策を迫られる存在」へと変わりつつあることが窺える。

構成●THE DIGEST編集部

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