決して派手な馬ではなかった。それは自身の名前のごとく、太陽に対する月の輝きと似ていた。しかし彼のもとに届いた世界的オーナーからのトレードオファーが大きなスポットライトを連れてきて、日本では珍しい形でのスターホースとなった。その話題の主となったアドマイヤムーンの馬生を振り返ってみる。
アドマイヤムーンは2003年のセレクトセール(当歳)において近藤利一に1600万円(税別)で落札された。ミスタープロスペクター系の名種牡馬フォーティナイナーの直仔エンドスウィープを父に持ち、母系は近親にヒシアマゾンやヒシピナクルがいる良血馬である。ちなみに父のエンドスウィープは日本での繋養3年目となる2002年に急死したため、アドマイヤムーンはそのラストクロップとなった。
牝馬クラシック二冠のベガなどを送り出した松田博資厩舎に預託されたアドマイヤムーンは上々の滑り出しを見せる。2歳7月の新馬戦(函館・芝1800m)を快勝すると、次走のクローバー賞(OP、札幌・芝1500m)、次々走の札幌2歳ステークス(GⅢ、札幌・芝1800m)とデビュー3連勝を飾り、早くも重賞ウィナーとなった。
その後、ラジオたんぱ杯2歳ステークス(GⅢ、阪神・芝2000m)をハナ差の2着として初の敗戦を喫したアドマイヤムーンだったが、3歳初戦の共同通信杯(GⅢ、東京・芝1800m)、弥生賞(GⅡ、中山・芝2000m)を連勝。クラシック戦線で主役の座を勝ち取った。しかし、皐月賞(GⅠ、中山・芝2000m)では単勝オッズ2.2馬の1番人気に推されたものの、末脚が不発に終わって勝ったメイショウサムソンから0秒5差の4着に敗れ、3番人気で出走した日本ダービー(GⅠ、東京・芝2400m)でも直線で伸びきれず、またも二冠を制したメイショウサムソンの7着に沈んだ。
陣営は父が短距離系のエンドスウィープであることや日本ダービーの結果を受けて、さらなる距離延長となる菊花賞(GⅠ、京都・芝3000m)は回避し、秋は天皇賞(GⅠ、東京・芝2000m)を目標とすることを決定。その前哨戦とした臨んだ札幌記念(GⅡ、札幌・芝2000m)では初の古馬相手のレースとなったがそれを一蹴して、最高の再スタートを切った。
迎えた天皇賞(秋)。出走馬にはスイープトウショウ、コスモバルク、ダイワメジャー、ダンスインザムード、インティライミ、カンパニーなど、これまでに実績を積んできたGⅠホース、これから花開く未来のGⅠホースがひしめいていたが、ただ1頭参戦した3歳馬であるアドマイヤムーンはそのなかにあって単勝オッズ6.0倍の3馬人気という高い評価を受けていた。しかしレース内容は残念なものとなった。アドマイヤムーンは中団の後ろ目を進んだが、直線へ向くと前を壁に阻まれ、やっと隙間を見出して全力で追い出した際には時すでに遅く、勝ったダイワメジャーと0秒1差の3着に追い込むのがやっとだった。陣営はそのとき悔しがりはしたが、ブロックされなければ突き抜ける可能性さえ感じさせた一戦に落胆の色は見えなかった。
その後、アドマイヤムーンは初の海外遠征として香港カップ(GⅠ、シャティン競馬場・芝2000m)に参戦。直線へ向くと鋭い末脚を繰り出して凱旋門賞(GⅠ)2着であるフランスのプライドを追い詰めたものの惜しくもハナ差の2着となり、この一戦をもって2006年シーズンを終えた。
アドマイヤムーンは2003年のセレクトセール(当歳)において近藤利一に1600万円(税別)で落札された。ミスタープロスペクター系の名種牡馬フォーティナイナーの直仔エンドスウィープを父に持ち、母系は近親にヒシアマゾンやヒシピナクルがいる良血馬である。ちなみに父のエンドスウィープは日本での繋養3年目となる2002年に急死したため、アドマイヤムーンはそのラストクロップとなった。
牝馬クラシック二冠のベガなどを送り出した松田博資厩舎に預託されたアドマイヤムーンは上々の滑り出しを見せる。2歳7月の新馬戦(函館・芝1800m)を快勝すると、次走のクローバー賞(OP、札幌・芝1500m)、次々走の札幌2歳ステークス(GⅢ、札幌・芝1800m)とデビュー3連勝を飾り、早くも重賞ウィナーとなった。
その後、ラジオたんぱ杯2歳ステークス(GⅢ、阪神・芝2000m)をハナ差の2着として初の敗戦を喫したアドマイヤムーンだったが、3歳初戦の共同通信杯(GⅢ、東京・芝1800m)、弥生賞(GⅡ、中山・芝2000m)を連勝。クラシック戦線で主役の座を勝ち取った。しかし、皐月賞(GⅠ、中山・芝2000m)では単勝オッズ2.2馬の1番人気に推されたものの、末脚が不発に終わって勝ったメイショウサムソンから0秒5差の4着に敗れ、3番人気で出走した日本ダービー(GⅠ、東京・芝2400m)でも直線で伸びきれず、またも二冠を制したメイショウサムソンの7着に沈んだ。
陣営は父が短距離系のエンドスウィープであることや日本ダービーの結果を受けて、さらなる距離延長となる菊花賞(GⅠ、京都・芝3000m)は回避し、秋は天皇賞(GⅠ、東京・芝2000m)を目標とすることを決定。その前哨戦とした臨んだ札幌記念(GⅡ、札幌・芝2000m)では初の古馬相手のレースとなったがそれを一蹴して、最高の再スタートを切った。
迎えた天皇賞(秋)。出走馬にはスイープトウショウ、コスモバルク、ダイワメジャー、ダンスインザムード、インティライミ、カンパニーなど、これまでに実績を積んできたGⅠホース、これから花開く未来のGⅠホースがひしめいていたが、ただ1頭参戦した3歳馬であるアドマイヤムーンはそのなかにあって単勝オッズ6.0倍の3馬人気という高い評価を受けていた。しかしレース内容は残念なものとなった。アドマイヤムーンは中団の後ろ目を進んだが、直線へ向くと前を壁に阻まれ、やっと隙間を見出して全力で追い出した際には時すでに遅く、勝ったダイワメジャーと0秒1差の3着に追い込むのがやっとだった。陣営はそのとき悔しがりはしたが、ブロックされなければ突き抜ける可能性さえ感じさせた一戦に落胆の色は見えなかった。
その後、アドマイヤムーンは初の海外遠征として香港カップ(GⅠ、シャティン競馬場・芝2000m)に参戦。直線へ向くと鋭い末脚を繰り出して凱旋門賞(GⅠ)2着であるフランスのプライドを追い詰めたものの惜しくもハナ差の2着となり、この一戦をもって2006年シーズンを終えた。




