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競馬

馬場の悪化は避けられない秋の短距離王決定戦 道悪巧者+“驀進王“の血筋を受け継ぐフリッカージャブが本命候補【スプリンターズS】

三好達彦

2026.09.25

重賞2連勝中のフリッカージャブ。写真:産経新聞社

重賞2連勝中のフリッカージャブ。写真:産経新聞社

 9月27日、下半期のスプリント王決定戦であるスプリンターズステークス(GⅠ、中山・芝1200m)が行なわれる。

 今春の高松宮記念(GⅠ、中京・芝1200m)などを制した王者のサトノレーヴが電撃的な引退を発表したものの、この路線を支える他の有力馬は概ね参戦。そのなかにはマイルGⅠを制した2頭も含まれており、レースの盛り上がりに大いに寄与している。

 出走馬の検討に入る前に触れておかなければならないのが週末の天候だ。9月25日時点での予報では、中山競馬場が位置する千葉県船橋市は金曜の夜から雨が降り始め、土曜は終日雨。この雨が止むのは日曜の午前中となっており、予報通りなら馬場の悪化は避けられない。おそらく重から不良となるのではないかと推察される。

 この点から道悪の巧拙が重要なポイントとなるのはもちろんだが、同時にトラックバイアスにも気を配る必要がある。例えば先週のオールカマー(GⅡ)では逃げて内を通ったメイショウゲキリンが大穴を開けたのは記憶に新しいが(Bコース使用)、今週はもっとも内のAコースから6m外のCコースへと柵が移動。道悪になったとしても、インコースの中団より前目にポジションをとった馬に有利なバイアスが生じるのではないか。
 
 本命はフリッカージャブ(牡4歳/栗東・西園翔太厩舎)。出世には時間を要したが、5月の鞍馬ステークス(OP、京都・芝1200m)を1分06秒4でレコード勝ちすると、続く重馬場の北九州記念(GⅢ、小倉・芝1200m)、セントウルステークス(GⅡ、阪神・芝1200m)と重賞を2連勝。逃げても、先団に控えても競馬ができるのが強みで、重馬場は2戦2勝と道悪上手なのもストロングポイントだ。中山は2戦して5着、6着だが、これは本格化する前のこと。急激な成長を遂げたいま、コースを苦にすることはあるまい。ちなみに母の父は1993年、1994年と本レースを2連覇したサクラバクシンオーである。

 対抗には、昨年の2歳女王で、今年の桜花賞馬であるスターアニス(牝3歳/栗東・高野友和厩舎)を指名する。勝った重賞は阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)、桜花賞(GⅠ)と、阪神の芝1600mの2レース。それだけにスプリント戦への適性がテーマとなるだろうが、デビューからの2戦は芝1200m戦だったことからも分かるように、陣営は彼女のスプリント能力を高く評価しており、逆にオークス(GⅠ、東京・芝2400m)での大敗(0秒8差の12着)がその選択を補強していると言えるのではないか。阪神ジュベナイルフィリーズでは7番手から突き抜けて2着に1馬身1/4差、桜花賞では9番手から差し切って同じく2馬身半差を付けている末脚の切れが素晴らしい。本来なら本命に推したかったが、道悪が想定されるなか、位置取りが中団以後になりそうな点を割り引いて2番手とした。
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