「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」の陸上競技・男子マラソンが、9月25日に名古屋市瑞穂公園陸上競技場発着コースで行なわれた。日本の山下一貴が2時間10分49秒で、同種目で日本勢2大会ぶりとなる金メダルを獲得。レース後には、辛い時期からの乗り越えを明かす一幕があった。
ややスローな前半だったレースで、山下は16キロあたりの豊配友(中国)のペースアップに対応。31キロ過ぎのハン・イルリョン(北朝鮮)の揺さぶりにも遅れかけたが、追いつく。その後、サワン・バルワル(インド)とのマッチレースとなるなか、36キロ過ぎにライバルをあっさりと置き去りにし、危なげなく逃げ切った。
アジアの大舞台で完勝した山下は、苦しい時期を乗り越えてきた。駒澤大時代から長い距離の強さに定評のあった山下は、三菱重工入社後にマラソンで頭角を現わす。
2023年ブタペスト世界陸上では、最終盤に足をつってしまい11位に終わった。ただ、ケニアら強豪国の選手による激しいペースの上げ下げに付き合わず、互角に渡り合いアクシデントまではメダルも狙えるレースぶりに、多くの陸上ファンを驚かせた。
ところが、その後はなかなか結果が出ない日々が続いた。原因は、なかなか収まらなかった右ハムストリングの張りだった。それが解消され、「2024年の10月ぐらいから走るのが久しぶりに楽しいと、1年経ってから気づきました」と振り返った。
42.195キロの終盤でも衰えない圧倒的な強さを見せつけた日本屈指のスタミナ自慢が、困難な時期にも諦めずに走り続け、29歳でアジアの頂点に立った。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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ややスローな前半だったレースで、山下は16キロあたりの豊配友(中国)のペースアップに対応。31キロ過ぎのハン・イルリョン(北朝鮮)の揺さぶりにも遅れかけたが、追いつく。その後、サワン・バルワル(インド)とのマッチレースとなるなか、36キロ過ぎにライバルをあっさりと置き去りにし、危なげなく逃げ切った。
アジアの大舞台で完勝した山下は、苦しい時期を乗り越えてきた。駒澤大時代から長い距離の強さに定評のあった山下は、三菱重工入社後にマラソンで頭角を現わす。
2023年ブタペスト世界陸上では、最終盤に足をつってしまい11位に終わった。ただ、ケニアら強豪国の選手による激しいペースの上げ下げに付き合わず、互角に渡り合いアクシデントまではメダルも狙えるレースぶりに、多くの陸上ファンを驚かせた。
ところが、その後はなかなか結果が出ない日々が続いた。原因は、なかなか収まらなかった右ハムストリングの張りだった。それが解消され、「2024年の10月ぐらいから走るのが久しぶりに楽しいと、1年経ってから気づきました」と振り返った。
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