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陸上

「伸びしろをすごく感じる1年」北口榛花が世界大会連覇→東京世陸予選落ちを経たコーチ変更で見えた可能性を語る【陸上/アジア大会】

野口一郎(THE DIGEST編集部)

2026.09.30

女子やり投で銀メダルを獲得した北口。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

女子やり投で銀メダルを獲得した北口。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 9月27日、名古屋市瑞穂公園陸上競技場で「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」の陸上競技・女子やり投決勝が行なわれ、日本の北口榛花は62m70で、70m46で優勝した中国の厳子怡に次いで2位だった。試合後には、今季に敢行したコーチ変更による効果に対し、今後の期待を述べた。

 2023年ブタペスト世界陸上と24年パリ五輪で金メダルを獲得した北口は、25年東京世界陸上では右肘の負傷の影響で無念の予選落ちを喫した。その後、今年5月に1992年のバルセロナ大会から五輪3連覇を達成したレジェンドのヤン・ゼレズニー氏の指導を受けると発表していた。

 その効果は早くも出ており、現地9月11日の世界陸上競技アルティメット選手権大会では68m92の日本新記録をマーク。厳子怡(68m05で2位)を破ってみせた。

 今大会では望んだ結果は出なかっただろうが、北口は今後について、こう述べた。

「冬季のトレーニングは、ヤンコーチのメソッドで準備します。コーチは『あれをやってみたい、これをやってみたい』と、たくさん言ってくれて。自分もやってみたいことがたくさんある。自分もコーチも、伸びしろをすごく感じる1年だったので、来年や再来年に成果を出せるようにしたいです」
 
 また競技終了直後のテレビのインタビューでは70mを出せると語っていたが、その“真意”について、以下のように明かした。

「70メートル自体は、きっと今の私の実力ではいろいろな状況や条件がかみ合わないと、出すのが厳しい状態です。厳子怡選手とややタイプが違うので、そこは難しいと思っています。まだ土台が足りないという言葉に尽きます」

 今回、中国の18歳ライバルは1投目、いきなり70mを超えてきた。この時の心境を報道陣に問われると、「もう、何回も投げられているので。まあ『そうですよね』みたいな感じで」と、文字通り爆笑した。

 アジア大会では、頂点に立てなかった北口。来年の北京世界陸上や再来年のパリ五輪ではどのようなスローを見せてくれるのか、今から楽しみだ。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)

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