専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
陸上

「もっと実力を上げて…」種目日本勢初の金メダル2選手は、アジア制覇にも満足せず「地力をつけていかないと、海外勢とは勝負にならない」【陸上/アジア大会】

野口一郎(THE DIGEST編集部)

2026.09.30

アジア大会を制した(左から)諸田と田中。(C)Getty Images、梅月智史(THE DIGEST写真部)

アジア大会を制した(左から)諸田と田中。(C)Getty Images、梅月智史(THE DIGEST写真部)

 9月23日から7日間開催された「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」の陸上競技で、3人の女子金メダリストが誕生した。試合終了直後、選手たちのアジアの頂点に立っても満足感だけではない様子が印象的だった。

 24日と25日に行なわれた七種競技では、田中友梨が5920点で優勝。25日には棒高跳の諸田実咲が4メートル55の日本新記録で、制した。さらに、27日には100メートルハードルで福部真子が12秒74(風:-0.2m)で頂点に立った。

 3人の王者のうち、福部は持病「菊池病」を理由に引退の可能性を示唆した。一方、ともに日本女子初制覇を飾った田中と諸田は、勝利の喜びや周囲への感謝を口にしつつ、自身が“世界レベル”ではないと認めた。

 6050点の日本記録を持つ田中は、「自分が目標にしているオリンピックには、(クリアして日本一になれば大会出場が決まる)派遣設定記録でいえば、さらに500点を上げないといけません。まずは土台の部分から。海外の選手は一回り体が大きいので、フィジカルの部分を上げるのを一番のベースにしながら。時間は限られてるので、最短距離で積み重ねていきたいです」と、分析した。

 まず来年5月のアジア陸上選手権への出場を目指す24歳は、「もっと実力を上げて、実力で勝負していきたいと思っています。そこを足がかりに、次の(2027年9月に北京で行なわれる)世界陸上につなげていきたいです」と意気込んだ。
 
 諸田も「来年の一番の大きな大会が世界陸上なので、出場を目標に取り組んでいきたいです。」とし、「(25年の)東京世界陸上には出られましたけど、出ただけで終わってしまいました」と回想する。

 そして「しっかり勝負しに行く気持ちを持って、自己記録やアベレージをもっと上げていかないと勝負には全然ならないので、ここで満足していないですし、ベースから上げて、力を付けて頑張りたいです。(4m)60がアベレージなら相当良いですね」と続ける。

 さらに「良い条件でしか、まだ跳んでいません。棒高跳は環境に左右されます。悪いなかでも、ある程度跳べる地力をつけていかないと、海外の選手とは勝負にならないので、まだ課題もやることもたくさんあります。まだ自分に伸びしろがたくさんあると思い、頑張れます」と意気込んだ。

 アジアから世界へーー。地域チャンピオンは、さらなる高みを目指す。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)

【記事】五輪王者・北口榛花が“敗因”を分析 中国18歳に及ばず「1投目から3投目まで…」【陸上/アジア大会】

【記事】七種競技で日本人初制覇 田中友梨の5番手から逆転につなげたメンタルコントロール「1日目が終わった時、すごく落ち込んでいました」【陸上/アジア大会】

【画像】セイコーGGP女子100mハードル、福部真子&中島ひとみ&田中佑美を特集

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    9月10日(木)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    10月1日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    9月26日(土)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    8月25日(火)発売

    定価:1200円 (税込)
  • slugger

    9月26日(土)発売

    定価:1100円 (税込)