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助産師からパデルへ転身した小澤琴巳「経験はコートでとても役立っています」 アジア大会初採用で準々決勝進出!【アジア大会】

THE DIGEST編集部

2026.09.30

アジア大会のパデル女子ダブルスに出場する小澤琴巳。(C) AINAGOC

アジア大会のパデル女子ダブルスに出場する小澤琴巳。(C) AINAGOC

 9月29日、名古屋市東スポーツセンターで行なわれた第20回アジア大会(愛知・名古屋)のパデル女子ダブルス2回戦で、小澤琴巳、佐藤千文組がカタールのムラド、ファラマルティ組を6-1、6-4で下し、10月1日に行なわれる準々決勝進出を決めた。

 パデルがアジア大会で初めて実施されるなか、日本のパデル界をけん引してきた小澤について、30日付のシンガポール日刊紙『The Straits Times』が報じている。
 
 小澤はかつて慶應義塾大学病院で助産師として勤務し、4年前まで分娩室で出産に立ち会っていた。「まったく違う仕事ですが、身体的には助産師もとても大変です。強くなければなりません」と振り返る。さらに「家族や赤ちゃんが最も困難な時間を過ごしているときに支えなければならない。その経験はコートでとても役立っています。大きな試合でも、落ち着いていられるんです」と語った。

 助産師時代の経験は、試合中の判断にも生かされているという。「赤ちゃんを取り上げるときは、ものすごく緊張感があります。そして、母親が素早く決断できるようにサポートしなければならない」と小澤。「心拍を聞き、五感をフル活用して見守る必要があります。それはコートに立っているときにも同じように役立っています。すべての感覚を使わなけらばならないんです」と説明した。

 パデルへの転身は、決して容易なものではなかった。欧州や南米が本場であるパデルにおいて、アジアでプロとして戦うハードルは高い。小澤は「練習のために海外へ飛ぶ大変な道のりで、前の仕事も大好きだったが、挑戦して次世代のための道を切り拓きたかった」と語り、パイオニアとしての強い覚悟を示した。

『The Straits Times』は、小澤の挑戦について「この決断は、すでに成果を生み始めている」と伝え、28歳の小澤が佐藤とのペアで女子ダブルス準々決勝へ進出したことを紹介している。

 現在はコートでの成果に集中する一方、将来的に医療の世界へ戻る可能性も視野に入れている。「私の夢のひとつは、医療とスポーツを組み合わせることです。子どもが大好きですし、家族を支えることも好きです。スポーツは地域社会に大きく貢献できると思っています」と語った。

構成●THE DIGEST編集部

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