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ラグビー

「やり残したことはない」ラグビー大野均がオンラインで引退会見。すがすがしい表情でユニフォームを脱ぐ

THE DIGEST編集部

2020.05.23

「やり残したことはない」と鉄人として歩んだラグビー人生に幕を閉じた大野。(C)Getty Images

「やり残したことはない」と鉄人として歩んだラグビー人生に幕を閉じた大野。(C)Getty Images

 ラグビー界の“鉄人”こと東芝の大野均が5月22日、オンラインで現役引退の記者会見を開いた。

 冒頭、関係者への感謝を述べた大野。引退の理由として、1年ほど前からひざに痛みが出て、昨年末から別メニューで調整をするも回復が見られなかったこと、日本代表や東芝のチーム内での若い選手の台頭を挙げた。「これ以上選手としてやり残したことはない」と述べた。

 特に印象に残っている試合は2013年秩父宮で行なわれたウェールズ戦と回答。2004年のヨーロッパ遠征で100点差をつけられて敗れたウエールズに勝てるとは思っていなかったと感慨深く語った。「勝ちを手中に収めたと感じた時には、涙が出て、グラウンドが見えなかった」と懐かしんだ。

 今後の日本ラグビーについては、これまで同様「ハードワーク」と「自主性」が重要だと話した。さらに、「日本は強いんだという自信を積み重ねていくことができれば、次のフランス大会でもベスト8以上の成績を残せると思っています」と後輩たちにエールを送る。
 
 引退後にやりたいことを聞かれると「韓流好きの娘と一緒に新大久保をデートしたい」とはにかんだ。

 大学からラグビーを始めるという異色の経歴を持ちながら、日本歴代最多の98キャップを積み重ねた大野。「灰になってもまだ燃える」がモットーの不屈のファイターが、全てを出し尽くしてユニフォームを脱いだ。

構成●THE DIGEST編集部

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