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ゴルフ

3日通じてパットに苦しむ原英莉花。妹弟子・西郷真央の活躍を発奮材料に巻き返しなるか

山西英希

2020.06.27

原は3日間の平均パット数が32・0。決勝ラウンドに進んだ選手の中では最下位と苦しんでいる。写真:Getty Images/JLPGA提供

原は3日間の平均パット数が32・0。決勝ラウンドに進んだ選手の中では最下位と苦しんでいる。写真:Getty Images/JLPGA提供

 前日までの悪天候から一転し、ようやく好天に恵まれた国内女子ツアー開幕戦のアース・モンダミンカップ。ムービングサタデーとなった3日目は各選手の猛チャージが予想された。

 首位と6打差の15位タイからスタートした原英莉花もスタートの1番パー5で簡単にバーディを奪い、どこまでスコアを伸ばすのかと期待させる。ところが、凪を迎えた海のようにピタッと動きが止まってしまう。なんと2番から18番で17ホール連続パーだったのだ。野球でいえばまさに隅イチみたいなスコアだが、ゴルフではあまり喜ばしくはない。結局、通算4アンダーの17位タイでこの日のプレーを終えた。

「ラウンド中、ものすごくピンそばにつけたわけではありませんが、バーディトライは何度もありました。最後までラインを読み切れなかったなという感じですね」と原。ラウンド直後のインタビューではなんとか笑顔を見せようとしていたが、イライラと悔しさが入り混じった複雑な表情を浮かべていた。

 振り返ってみれば、今大会は初日からずっとパットに悩まされてきた。初日はフックラインが最後まで入らずに32パット。グローブをつけるタイミングを変えたり、いろいろ試してはみたが、効果を得られなかった。2日目もピンそばにつけてチャンスはものにしたが、それ以外はことごとく外れて33パット。この日は31パットと初日、2日目よりはよかったものの、到底納得のいく数字ではない。実際、3日間の平均パット数が32・0と、決勝ラウンドに進んだ選手の中では最下位だ。
 
「明日は今日とは違った天候になると思いますが、ショットには自信があるのでパットをいかに決めるかがカギになると思います」と分析。ラウンド後は、当然のように練習グリーンに向かったが、本人が言うようにどこまで修正できるかが命運を握る。

 最終日は、原と同じジャンボ門下生である西郷真央が最終組でラウンドする。西郷は高校時代から原のことを慕っており、あこがれる先輩だと語っていた。一緒に練習する機会は少ないが、妹弟子が活躍するのを黙って見ているわけにもいかないだろう。いい発奮材料となれば、大まくりする可能性も出てくる。

 幸か不幸か、最終日は1組目のスタート時間が10時と遅い。アウト6組目の原は10時50分のスタートになる。朝に弱い原にしてみれば大きなプラス要因だろう。また、天気予報では最終日は午前中に雨が降るため、フェアウエーが軟らかくなる可能性が高い。ランがあまり出ない分、飛ばし屋の原には有利な条件となる。1つでも多くスコアを伸ばし、次戦につなげたいところだ。

取材・文●山西英希

著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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