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石川祐希が攻守に大活躍!国営放送の解説者も試合直後にMVP獲得を断言

THE DIGEST編集部

2020.10.05

石川はチーム1位の17得点を記録し、今シーズン初のMVPとなった。(C)Lega Pallavolo Serie A

石川はチーム1位の17得点を記録し、今シーズン初のMVPとなった。(C)Lega Pallavolo Serie A

 現地3日、イタリアの男子バレーボール セリエA第2節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、ヴェロバレー・モンツァを3-1 (22-25、25-21、19-25、20-25)で下して、開幕から2連勝を飾った。国営放送で放映されたこの試合で石川は、今シーズンのリーグ戦で自身初となるMVP(試合ごとに決まるマンオブザマッチ)を獲得した。

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 9月に行なわれたコッパイタリアグループリーグ第3戦でモンツァと対戦したミラノ。本戦出場が確定していたミラノは、主力を温存して臨むも惜敗したが、今回はリベンジをかけてベストメンバーでダービー2戦目に挑んだ。

 第1セット、ミラノは守備が機能せず、終盤まで追いかける展開に。19-20で、同点を狙い石川が放ったスパイクがブロックアウトとなるが、モンツァがバイオレーションを疑いビデオ判定を要求。しかし、石川は転倒しながらボールを避けていたことでミラノのポイントとなる。石川のこのプレーで反撃の糸口をつかんだミラノは、続く3得点を連取して逆転に成功。最後は、ブロックアウトを狙った石川のスパイクが再び決まり、25-22でミラノが1セットを先取した。

 第2セットは、石川の完璧なバックアタックなどで4-2としたミラノだったが、モンツァの粘り強い好守に屈して、25-21でこのセットを落とした。
 
 第3セット、一進一退が続くなか、ミラノが石川の左サイドからの強打や、相手レシーブの乱れを突いたダイレクトスパイクで得点を重ねる。終盤、カナダ代表ステファン・マーのブロックなどで5連続得点を挙げたミラノが、このセットを25-19で奪取。スコアを2-1とした。

 第4セットでは、石川が躍動する。相手守備を崩す質の高いサーブや持ち前の跳躍力を生かしたスパイク、ネット際の好判断や守備でも大きくチームに貢献。さらに、主将マッテオ ピアーノと息の合ったコンビネーションも飛び出す。相手選手の間をつく一打でマッチポイントを引き寄せると、レフトから切れのあるストレートを叩き込み、チームを勝利へ導いた。

 石川はこの試合でチーム1位となる17得点を記録して、コッパ戦初戦に続き、今シーズンのセリエAで自身初のMVPに輝いた。日本のエースは、国営放送の解説者が、試合直後にMVP獲得を断言するほどの存在感を見せつけてくれた。

 ミラノは、日本時間10月8日3時30分開始予定のセリエA第3節で、トンノ・カッリポ・カラブリア・ヴィボヴァレンティアとホームで対戦する。ミッドウィーク開催があるため、ハードスケジュールとなる今月。日本のエースが好調を維持してチームを牽引してくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部
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