ゴルフ

「“メジャーチャンピオン”は捨てていいと思った」渋野日向子が海外転戦を終え、率直な心境を吐露【全米女子プロ選手権】

THE DIGEST編集部

2020.10.12

2か月間にわたる海外転戦6試合を終えた渋野。今後は帰国し、国内ツアー4大会に出場予定だ。(C)Getty Images

 アメリカ・ペンシルベニア州で開催のメジャー第3戦『KPMG全米女子プロゴルフ選手権』は11日(日本時間12日)に全日程が終了。約2か月間にわたる海外転戦の最終戦に臨んだ渋野日向子は、最終ラウンドをイーブンパーで回り、通算11オーバーの58位タイでフィニッシュとなった。

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 前日に6つスコアを落とし、通算11オーバーの73位から出た渋野は、前半4番でバーディを先行。6番ではボギーをたたいたが、8番では見事なチップインバーディを披露する。続く9番でもスコアを伸ばし、通算9アンダーでハーフターンを迎えた。しかし、後半10、14番ではボギーを喫し、この日は3ボギー、3バーディの「70」。難コースとして知られるアロニミンクGCの厳しいセッティングに、終始苦戦を強いられる4日間となった。
 
 試合後のインタビューでは、「18ホール一打一打悔いのないようにやった」「終わり方としてはまあ良かったんじゃないかと思う」とプレーを回顧。「もっと強くなってこの場で戦いたいなって思いました」と海外転戦6試合を終えての率直な心境を明かしている。

 また、"メジャーチャンピオン"という肩書きに対する意識の変化について聞かれると、「もう捨てていいんじゃないかなって思う」と答え、「日本では42年ぶりだったので、何かを背負っていかなきゃいけないかもしれないですけど、こっち(海外)に来てからはそれが恥ずかしいくらいのレベルの低さなので」とコメントした。

 今後は一旦帰国し、12月開催の『全米女子オープン』に向けて準備を進める予定の渋野。それまでに出場する国内ツアー4試合に向けては「しっかり予選通過をして、この6試合で見つけた課題をしっかり日本でできるように」と意気込みを語り、「(全米までは)しっかり自分でやりきった、練習しきったっていうくらいの準備をして臨めるようにしたい」と決意をにじませている。

構成●THE DIGEST編集部