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ゴルフ

「100点のゴルフがまだできていない」渋野日向子の最終日、波に乗る鍵は“パー5”に

山西英希

2020.11.07

渋野の最終日は、バーディを狙いやすいパー5でのプレーが好スコアへの鍵となりそうだ。(C)Getty Images

渋野の最終日は、バーディを狙いやすいパー5でのプレーが好スコアへの鍵となりそうだ。(C)Getty Images

 国内女子ツアーの『TOTOジャパンクラシック』2日目、渋野日向子が4バーディ、1ボギーの69で回り、前日の38位タイから通算4アンダーの28位タイにまで順位を上げた。

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 前日の国内初アンダーパーに続き、この日は国内初60台をマークした渋野。ホールアウト後のインタビューでは笑顔を見せていたものの、発する言葉からは自分のゴルフに対する不満が多かった。

「60台を出せたのはうれしいですが、中身を見るとアイアンショットが乗っている割にはパットで足を引っ張ってしまいました。そこがすごい悔しいですね」

 この日は前日よりも多少風が強く吹いたが微風に近く、ピン位置も選手がスコアを大きく伸ばす“ムービングサタデー”を期待したのか、両サイドから4ヤード以内に切ってあるホールが2ホールと多少甘くなっていた。それに呼応するかのように、上位には軒並みスコアを伸ばした選手が並んでおり、68以下で回った選手が20人もいたほどだ。渋野にしてもグリーンを外したのはわずかに2回あるだけで、この日のパーオン率は88・9%だった。もう少しパットを決めることができればビッグスコアを出せていたが、31パットでは納得がいかないのだろう。
 
「内容的には100点のゴルフがまだできていない」という渋野だが、その原因の一つがパー5のスコアに表れているのではないか。昨年、渋野がマークしたパー5の平均スコアは4.7204(5位)だった。今年はまだ2試合しか終えてないのでデータとしては弱いが、5.0000となっている。ランキングに当てはめると81位に相当する。ある意味、パー5が最もバーディを奪いやすいといわれるだけに、そこでスコアを伸ばせなければ、苦しいゴルフになっても仕方がない。

 初日は4つあるパー5で2つのバーディを奪ったが、2日目は17番の1つしか奪えなかった。2オン狙いでいくのか、3打目に得意な距離を残して攻めるのか、どこか迷いがあるのかもしれない。その迷いもショートゲームの調子が上がってくれば解消されるだけに、やはりアプローチとパッティングの精度をどこまで上げていくのかがカギを握る。
 

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