2020年のスポーツ界におけるトピックスを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は先月末のリコーカップで、日本女子オープンに続く国内メジャー2連勝をマークした原英莉花について。この優勝の1週間前、ショットの"不安"を拭い切れなかったという彼女に、師匠ジャンボは鋭いアドバイスを送っていた。
記事初掲載:2020年11月30日
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国内女子ツアー今季3戦目の公式戦『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』最終日、単独首位でスタートした原英莉花は3バーディ、3ボギーの72で回り、通算10アンダーで今季2勝目、ツアー通算3勝目を飾った。また日本女子オープンに続き、公式戦2連勝を達成。国内メジャーで同じ年に2勝したのは原で15人目となる。
【PHOTO】輝け黄金世代!8頭身美女ゴルファー、原英莉花の厳選ショットを一挙公開!
最終日を首位で迎えたとはいえ、2位とは1打差しかない。できれば、初日、2日目のように前半でバーディを重ねてリードを広げたい。そんな気持ちで2番パー5を迎えた。582ヤードあるとはいえ、初日にイーグル、2日目にバーディを奪った相性のいいホールだ。しかし、ラフから放った第3打が予想以上にグリーン上を転がり、22メートルのバーディパットを残す。ファーストパットを寄せ切れずに3パットでまさかのボギー。パー5でのボギーは今大会初だった。
前半を終えてイーブンパーとスコアを伸ばせずに周りのスコアを気にしたが、幸いにも上位でスコアを伸ばしている選手がいないことを理解した。それでもショットに対する不安が拭い切れない。「途中で誰がプレーしているんだろうと何回も思うぐらい悪かったですね」という原。実は先週の日曜日、師匠であるジャンボ尾崎の元を訪れていた。どうにもこうにも悪かったショットを修正したかったからだ。
実際、痛めた右膝を庇うようなスイングを続けたことで、本来の姿ではなかった。それをジャンボは一発で見抜く。「お前、そんなにトップの位置が低かったか?ここにこなきゃダメだろ」と指摘する。ハッとした原はすぐにトップの位置が高くなるように気を付けたところ、見違えるような球が打てたという。
しかし、そのショットがこの日はなかなか出ない。そんな状況で迎えた13番パー5で奇跡が起きる。右へ曲げたボールが木に当たってラフまで戻ってきたのだ。「木に当たらなければ林かOBだったと思うので、本当に運がよかったですね」。運も実力というが、3打目をピン左1.5メートルに乗せてバーディを奪い、一気に流れを引き寄せた。
記事初掲載:2020年11月30日
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国内女子ツアー今季3戦目の公式戦『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』最終日、単独首位でスタートした原英莉花は3バーディ、3ボギーの72で回り、通算10アンダーで今季2勝目、ツアー通算3勝目を飾った。また日本女子オープンに続き、公式戦2連勝を達成。国内メジャーで同じ年に2勝したのは原で15人目となる。
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最終日を首位で迎えたとはいえ、2位とは1打差しかない。できれば、初日、2日目のように前半でバーディを重ねてリードを広げたい。そんな気持ちで2番パー5を迎えた。582ヤードあるとはいえ、初日にイーグル、2日目にバーディを奪った相性のいいホールだ。しかし、ラフから放った第3打が予想以上にグリーン上を転がり、22メートルのバーディパットを残す。ファーストパットを寄せ切れずに3パットでまさかのボギー。パー5でのボギーは今大会初だった。
前半を終えてイーブンパーとスコアを伸ばせずに周りのスコアを気にしたが、幸いにも上位でスコアを伸ばしている選手がいないことを理解した。それでもショットに対する不安が拭い切れない。「途中で誰がプレーしているんだろうと何回も思うぐらい悪かったですね」という原。実は先週の日曜日、師匠であるジャンボ尾崎の元を訪れていた。どうにもこうにも悪かったショットを修正したかったからだ。
実際、痛めた右膝を庇うようなスイングを続けたことで、本来の姿ではなかった。それをジャンボは一発で見抜く。「お前、そんなにトップの位置が低かったか?ここにこなきゃダメだろ」と指摘する。ハッとした原はすぐにトップの位置が高くなるように気を付けたところ、見違えるような球が打てたという。
しかし、そのショットがこの日はなかなか出ない。そんな状況で迎えた13番パー5で奇跡が起きる。右へ曲げたボールが木に当たってラフまで戻ってきたのだ。「木に当たらなければ林かOBだったと思うので、本当に運がよかったですね」。運も実力というが、3打目をピン左1.5メートルに乗せてバーディを奪い、一気に流れを引き寄せた。