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「モチベーションの維持が難しい」メドベージェワが現況と今後への本音を吐露!「21歳で年を重ねるごとに…」

THE DIGEST編集部

2021.01.21

背中の怪我や新型コロナ感染によって、受難のシーズンを送ったメドベージェワが想いの丈を明かした。(C)Getty Images

 女子フィギュアスケートの平昌五輪銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワが赤裸々告白だ。自身の健康問題や今後のキャリアについて、五輪公式メディア『Olympic Channel』に語っている。

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 昨年9月に拠点をカナダのトロントからロシアへ戻し、現在はエテリ・トゥトベリーゼ氏にふたたび師事しているメドベージェワ。今シーズンも背中の怪我や新型コロナ感染によって大会欠場が相次ぎ、シニア転向後初めて公式戦の出場がゼロ。2019年11月のロシア杯以来、15か月近く国際大会から離れている。

 同メディアのインタビューではまず、「今シーズンは健康面での課題が多く、いまもそれらと闘っています。背中はとても良くなってきていて、浮き沈みを抱えながらも治療を続けています」と現状を説明。日々のトレーニングで3回転ジャンプに挑戦しているというが、まだ「難しいジャンプをする健康状態ではない」と明かした。
 
 また、今後に向けては「達成したい目標がたくさんあって、その中に本当に自分の心の中だけのプライベートな目標のようなものもある」と話す一方で、「21歳となり、年を重ねるごとに体調を整えてモチベーションを維持するのが難しくなっている」と不安を吐露している。

 それでも、モチベーションを与えてくれるものはなにかと問われると「私のファン」と即答。「このためだけにプレーしている」と熱く断言した。「(平昌)五輪後は、みんなになにかを証明しようと頑張ってきたけど、いまはもうすべてを証明したと思っています」と現在の心境を示し、「私はフィギュアスケートが大好きで、観客の喜ぶ顔を見るのも好きだし、反応を見るのも好き。観客の手拍子や歓声を聞くのは、とても嬉しいことなのです」と続けた。

 冬季五輪イヤーを来年に控え、苦しい時期を過ごしているメドベージェワ。来月5日からはモスクワで開催される2チーム対抗戦『Channel1杯フィギュアスケート大会』に参加予定だが、はたして久々の実戦の舞台でどんなパフォーマンスを披露してくれるのか。

構成●THE DIGEST編集部