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「日本が主要なライバルだ」世界選手権での“金メダル争い“をロシアの元五輪王者が展望!「リカ・キヒラは…」

THE DIGEST編集部

2021.03.22

初出場の19年大会は惜しくも4位でメダルを逃した紀平。写真:森田直樹/アフロスポーツ

 昨年末の全日本選手権で4回転サルコーを初成功させ、圧巻の2連覇を飾った紀平梨花。現地3月24日に2年ぶりの開幕を迎える「世界フィギュアスケート選手権」(スウェーデン/ストックホルム)では、自身最高難易度のプログラムで初の金メダルを狙う。

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 その前に立ちはだかるのは、フィギュア大国ロシアだ。今年は国内大会を勝ち抜いたアンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トゥルソワの16歳ふたりに加え、15年女王の24歳エリザベータ・トゥクタミシェワと、錚々たるメンバーが集結する。

 開幕を間近に控え、注目度が日増しに高まる中、ロシアメディア『championat.com』は、ソチ五輪の団体とペアで金メダルを獲得したマキシム・トランコフ氏のコメントを掲載。女子シングルについて「ロシア代表の表彰台を期待するのは簡単ではない」との見解を示している。
 
 トランコフ氏は、その理由について「なぜなら好敵手がいるからね」とし、「金メダル争いは、シェルバコワとトゥルソワの間だけじゃない」と断言。「彼女たち(ロシア代表)と同じようにリカ・キヒラは、高難易度のエレメンツをこなせる。総じて言えば、日本が主要なライバルだ」と評した。

 今年は2019年覇者のアリーナ・ザギトワが競技活動を休止しているため、前回女王を欠いたなかでの開催となる世界選手権の女子シングル。世界中のトップ選手が一堂に会する久々の舞台で、紀平はどんな活躍を見せてくれるのか。そのパフォーマンスから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部