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「日本のフェルスタッペンだ!」角田裕毅の実力を著名コメンテーターが大絶賛!「今季中に表彰台に上がる」との予想も

THE DIGEST編集部

2021.03.24

海外からも高い注目を集めている角田。はたしてどのようなルーキーイヤーを送るのか。(C)Getty Images

 今週末にバーレーン・グランプリで開幕する2021年のF1世界選手権を直前に控え、各国メディアは注目のドライバーたちに焦点を当て続けている。

 スクーデリア・アルファタウリからF1デビューする角田裕毅もその中のひとりだ。16年にフォーミュラカーレースをスタートし、19年の欧州挑戦からはF3、F2を経て、あっという間にレースの最高峰に到達。こうしたキャリアの持ち主に、多くの注目と期待が寄せられるのは当然のことだろう。

 この20歳の日本人ルーキーにはオランダでも多くの視線が注がれており、同国の元レーシングドライバーで、現在F1のコメンテーターを務めるアラード・カルフ氏は、「日本のフェルスタッペン」という表現で、角田を高く評価している(オランダの専門メディア『GP FANS』より)。

 新時代のチャンピオン候補筆頭で、自国のスタードライバーでもあるマックス・フェルスタッペン。その名を用いたカルフ氏は、「この日本人は一気にトップレベルまで駆け上がってきたフェルスタッペンのようなタイプのドライバーで、本当に速そうだ」と語り、角田のルーキーイヤーを以下のように展望した。
 
「(アルファタウリのチームプリンシパル)フランツ・トスト同様、私も今季中に角田がポディウム(表彰台)に上がると見ている」

 さらに、過去の日本人ドライバーと比較しても「今まで見た中でベストだ」と評したカルフ氏。影響力のあるコメンテーターのコメントに、『GP FANS』も「非常に大きな意味を持つ言葉だ」と綴っている。

 F2での急成長ぶりと適応性の高さに加え、先日のプレシーズンテストではフェルスタッペンに次ぐ全体の2位となる好タイムを弾き出すなど、大物ぶりを垣間見せる角田。「センセーショナルだった」と絶賛したレッドブルの総帥ヘルムート・マルコだけでなく、世界中の多くの人々にも感銘を与えたようだ。

 加えて、同メディアが記事内で実施したアンケートでは、6割の読者が角田に対して「ルーキーイヤーでの表彰台は可能」と回答しており、ファンからの支持も厚い。同メディアからも「才能があり、信じられないほど速く運転ができる」と評される20歳が、ポテンシャルの高いアルファタウリのシャシーとホンダのパワーユニットの力を引き出し、いきなり結果を出す。簡単ではないが、十分にあり得るストーリーだと言えよう。

構成●THE DIGEST編集部

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