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「最も印象的なルーキー」は角田裕毅で満場一致!本場の著名F1ジャーナリストたちも認めた驚異の日本人

THE DIGEST編集部

2021.03.25

世界選手権を直前に控え、角田裕毅の注目度は日増しに高まっている。(C)Getty Images

 今週末に開幕する2021年F1世界選手権。最高峰の戦いが始まる前に、人々は今季の戦いに様々な思いを巡らせていることだろう。

 勝つのはどのチーム&ドライバーか? 注目のチーム&ドライバーは? 等々……グランプリへの興味は尽きないが、F1公式サイト『F1.com』は開幕を直前にして、著名なジャーナリストや同サイトのスタッフらが集っての新シーズン展望を行なった。

 同サイトが提示した最初のテーマ「誰が最も驚きを引き起こすか?」で角田裕毅の名前を挙げたのは、F1取材のキャリアが深いマーク・ヒューズ氏で、理由としては「まだあまり広くは知られていない」ことを挙げ、「彼はプレシーズンテストの時と同様、騒ぎを起こすことだろう」と語った。

 一方、テレビなどのメディアで活躍するウィル・バクストン氏、ジャーナリストのクリス・メドランド氏、同サイトの主任スタッフであるローレンス・バレット氏の回答は、いずれも「アルファタウリ」。昨季にも際立った瞬間があったこと、チームとしての効率性も評価した他、プレシーズンテストの結果から中団争いの先頭を走る力もあるとし、トップ4、5の争いに加わると予測している。

 その後、優勝チーム&ドライバー予想(やはり回答のほとんどがメルセデス&ルイス・ハミルトンで、対抗馬としてレッドブル&マックス・フェルスタッペン)、優勝チームの数(メルセデス、レッドブル、マクラーレンの他、アストンマーティン、フェラーリ、アルピーヌの名が挙がった。アルファタウリはなし)などのテーマで展開された。
 
 そして、「2021年の最も印象的な新人は?」というテーマでは、回答が「角田」で全員一致。F1ジャーナリストとして殿堂入りも果たしているデイビッド・トレメイン氏は「ニキータ・マゼピン(ハース)が強い印象を与えることを期待しているが、賭けるとすれば角田。バーレーンでのテストでは自信を持って快適にドライブしていた。そして、アルファタウリはドライバーに優しいチームだ」と理由を語っている。

「印象的な少年だ」とはバクストン氏。メドランド氏は「ハースよりはるかに優れた車に乗れることも有利点だが、幾つもの点で目を引くパフォーマンスを発揮するだろう。F2で多くのことを素早く学んだ」と語り、バレット氏は「思った以上に速い。フィードバックも印象的だ。シーズンの後半戦ではチームメイトのピエール・ガスリーを苦しめるだろう」と予測する。

 同サイトスタッフのグレッグ・スチュアート氏は「ドライバー、チームの優れたパッケージ」、サマース・カナル氏は角田の他に、F1復帰を果たしたフェルナンド・アロンソの名前も挙げた。

 本場のF1エキスパートたちからも、高く評価された角田。驚くほどの可能性を秘めた20歳の日本人への期待は高まる一方である。

構成●THE DIGEST編集部
 
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