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「衝撃の結末だ」17歳・梶谷翼のオーガスタ女子アマ制覇に米紙が驚愕!「チャンスを逃したように見えたが…」

THE DIGEST編集部

2021.04.05

笑顔で優勝トロフィーを掲げる梶谷。最終日はプレーオフにもつれた接戦を制した。(C)Getty Images

笑顔で優勝トロフィーを掲げる梶谷。最終日はプレーオフにもつれた接戦を制した。(C)Getty Images

 17歳のニューフェイスが快挙を成し遂げた。

 アメリカのジョージア州にあるチャンピオンズリトリートGCとオーガスタナショナルGCで3日間にわたって行なわれた『オーガスタナショナル女子アマチュア』。世界のトップアマが集った同大会で、アマチュア世界ランキング26位の梶谷翼が頂点に立った。

 首位に2打差の5位タイで最終日を迎えていた17歳は、序盤の4番でボギーをたたきながらも、8、14、15番でバーディを奪い、一気に首位に浮上。その後、17番で痛恨のダブルボギーをたたいたものの、通算1オーバーで並んだエミリア・ミリアッチョ(アメリカ)とのプレーオフに突入。その1ホール目で相手がボギーをたたいたところをパーで回り、見事な逆転優勝を飾った。

 今年で2度目の開催となる同大会は歴史が浅いものの、マスターズの会場であるオーガスタナショナルGCで行なわれるビッグトーナメントだ。その由緒あるコースでアジア勢初の優勝を飾った快挙に、米紙『New York Times』の電子版は「ツバサ・カジタニがプレーオフでオーガスタナショナル女子アマで優勝を飾った」と銘打った記事で賛辞を寄せた。
 最終ラウンドのスタート前、現地では他選手の優勝が大方の予想だっただけに、同紙も「カリフォルニア出身の17歳ローズ・チャン(アメリカ)が、安定したプレーで僅差の勝利を収めると思われた」と言及している。

 しかし、チャンは終盤の16番でトリプルボギーをたたいて単独首位から後退。その後、首位グループに入った6選手が激しい優勝争いを展開し、その接戦を梶谷が勝ち抜いたのだ。

『New York Times』は劇的な結末に、「衝撃の終わりは1ホールのプレーオフ後、もうひとりの17歳・ツバサ・カジタニが逆転で優勝したことだ」と驚きを持って伝えている。

 梶谷が17番でダブルボギーをたたいたとき、同紙は「優勝のチャンスを逃したように見えた」という。さらに18番パー4ではティショットをバンカーに入れ、第2打をフェアウェイへ出すだけというピンチを迎えた。

 しかし、ここで梶谷はグリーン手前からの第3打でチップイン寸前の好ショットを披露し、パーセーブに成功。「(17番で)2つのナーバスショットを打ってしまったことを受け入れたうえで、最終ホールに集中していた」と称えられたショットでプレーオフへの望みをつないだ。

 優勝後には同じ岡山県出身の渋野日向子や、マスターズを5度制したタイガー・ウッズらから祝福のメッセージが寄せられた梶谷。オーガスタの歴史に名を刻んだ次世代スターは今後どのような活躍を見せるのか。期待は高まるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】17歳梶谷が優勝を決めた瞬間の映像をチェック!
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