ゴルフ

悲願のマスターズ優勝はなぜできた?松山英樹が「何をやっているんだ」と猛省しながら見出した勝因とは

THE DIGEST編集部

2021.04.15

オンライン会見での優勝報告に臨んだ松山。その表情は常に明るいものだった。

 男子ゴルフの海外メジャーで日本人選手初となる悲願の優勝を飾った松山英樹。『マスターズ』の優勝者の証である伝統のグリーンジャケットに身を纏って行なった14日のオンライン会見では、今年1度もトップ10入りしないなかで、メジャー制覇という偉業を成し得た要因を2つ挙げた。

 このオーガスタという大舞台での勝因のまず1つ目は、目沢秀憲コーチとタッグを組んだことだった。昨年スイングに悩んでいた際に出会ったという松山は、「話していく上で自分が大事な所を忘れていたとか、そういう所もあった」と気づきを明かした。

 さらにもうひとつ大きな要因が感情のコントロールだ。今回はミスがあっても、笑顔が随所で見受けられた。きっかけは前週の『バレロテキサスオープン』で、本人はこう説明する。

「良いスタート切ったんですけど、その後なかなか思うようなラウンドが出来なくてイライラしていた。キャディの早藤にも当たったり、チームのみんなに迷惑かけたりとかしてる中で、何をやっているんだろうっていうのがハッと気づくことがあって」
 
 そんな29歳は、大会前の水曜日に状態が上がってきたことを確認し「『今週はいけるかもしれない』と自分の中であった。今週は怒らずミスしても、ここまでやってきたことを信じてやろうと決めてた」とミスを受け入れる姿勢で臨んだとはにかむ。

 新たなパートナーを手にし、穏やかな気持ちで挑んだ松山。アジア人として初のこの快挙は、決してまぐれではなく、紛れもなく自らでつかみ取ったものだったのだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】松山英樹が悲願のメジャー初制覇を決めた瞬間!
 
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